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よく見られるバッタの仲間5 トノサマバッタ (緑色型) … 埼玉県所沢市上山口 (狭山湖堰堤)

グリムスキーワード ゴミ分別



10月3日午後、
狭山湖堰堤周辺に行った。


堰堤の上を歩いていると、
堰堤の芝生のほうからバタバタと翅音を立てて
トノサマバッタが飛んできた。



IMG_1926.jpg


またしばらく堰堤の上を歩くと、
多くのトノサマバッタが飛んできて、
堰堤の上に降り立つのが見えた。


(撮影機材: デジイチ EOS Kiss Digital
        レンズ SIGMA 70-300 DG Macro)



IMG_1927.jpg


トノサマバッタ(殿様飛蝗)
Locusta migratoria Linnaeus, 1758


界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:バッタ目(直翅目) Orthoptera
亜目:バッタ亜目(雑弁亜目) Caelifera
科:バッタ科 Acrididae
属:トノサマバッタ属 Locusta
種:トノサマバッタ L. migratoria

和名: トノサマバッタ(殿様飛蝗)
    ダイミョウバッタ(大名飛蝗)

英名: Migratory locust


形態

体長は35~65mmの大型のバッタで、オスよりメスの方が大きい。
前翅には茶色と白色のまだら模様があり、
後翅はクルマバッタやクルマバッタモドキなどとは違って模様が無い。
個体によって色に差があり、緑色型と褐色型の2つのタイプがある。

また、密度が高い環境で育ったものを群生相(集団相)と呼び、
逆に密度が低い環境で育ったものを孤独相(単独相)と呼ぶ。
この2つのタイプにも能力や身体に差異が生じる。
一般的によく見られるのは孤独相である。


生態

平地~低山地の日当たりのよいイネ科植物の多い草原に生息する。
草があまり密集せずまばらであるか、丈がそれほど高くない所に多い。

日本の場合「草原」と呼べる地帯は激減を続けており、
実質的に平地の広大な草原は河川敷くらいしかないため、
トノサマバッタの生息地も河川敷である場合が多いのが現状である。

食物はイネ科の草本の葉であるが、昆虫の死骸などもしばしば食べ、
脱皮中で動けない同種個体を襲って食べてしまうことも少なくない。

トノサマバッタは年に2回発生する。
♀は腹部を下方に折り曲げて土中に挿し込み、
多数の卵が含まれたスポンジ状の卵塊を産み付ける。
一化目の♀が夏の始めに産む卵は1ヵ月程度で孵化するが、
二化目が秋に産む卵は越冬して翌年春になってから孵化する。

単子葉植物であれば非常に多くの種類を食草にでき、
多摩動物公園では草食動物用に大量にストックされている
トウモロコシの葉及び近縁な牧草ソルガムを与えている。
その場合、それらの若い葉は食べようとせず、
トノサマバッタにとっての何らかの忌避物質が含まれているとみられる。

中央アジアやアフリカなどで群生相が発生すると
大群をなして移動するようになり、飛蝗(ひこう)と呼ばれる。
飛蝗は田畑の作物を襲って1日程で全滅させてしまうこともある。
日本でも北海道などでこのバッタが飛蝗と化し、
作物に大きな被害が出たことがあった。


分布

日本では全土、日本国外では旧北区、アフリカに分布している。


(出典:フリー百科事典『Wikipedia トノサマバッタ』)



IMG_1931.jpg


種名: トノサマバッタ
撮影地点: 埼玉県所沢市上山口 (狭山湖堰堤)
撮影日: 20101003
撮影: GC8-MASARU





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よく見られるバッタの仲間4 オンブバッタ vol.2 … 群馬県渋川市白井地内 (道の駅こもち周辺)

グリムスキーワード 京都議定書



9月20日、
群馬県渋川市の「道の駅こもち」周辺で
待ち合わせ時間での散策をした。


畑の小豆の葉にはオンブバッタがいた。


(撮影機材: デジイチ EOS Kiss Digital
        レンズ SIGMA APO MACRO 180mm F3.5 DG /HSM)



IMG_1499.jpg


オンブバッタ
Atractomorpha lata (Mochulsky, 1866)

目: バッタ目 (直翅目) Orthoptera
亜目: バッタ亜目 (雑弁亜目) Caelifera
下目: バッタ下目 Acrididea
上科: Pyrgomorphoidea
科: オンブバッタ科 Pyrgomorphidae
亜科: オンブバッタ亜科 Pyrgomorphinae
族: Atractomorphini
属: オンブバッタ属 Atractomorpha
種: オンブバッタ A. lata

成虫体長: ♂25mm, ♀42mm前後
分布: 日本全土; 朝鮮半島,中国,台湾,
   ※ 離島を含む東アジアに広く分布
成虫出現期: 8~11月頃 (九州以北)
   ※ 幼虫は5月頃から出現

バッタとしては小型の部類に入る。
♀の方が大きく、体つきもずんぐりしている。

頭部はショウリョウバッタのように前方に尖り、
先端付近に触角と複眼が並んでつく。
体の断面は三角形に近く、
複眼・前胸部・後脚腿節にかけての白い線で背面と腹面が分かれる。

成虫の翅は前後とも先端が尖る。
また、前翅の陰に隠れた後翅は透明だが、
基部が黄色みを帯びる。
翅は長いが飛ぶことはなく、
後脚での跳躍や歩行によって移動する。
飛翔可能な長翅型が現れることもあり、
灯火に良く集まっている。

体色は緑色と淡褐色の二通りがあるが、
淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。
体表は側面の白線以外ほぼ同一色で、特に目立つ模様はない。

バッタ類の多くは日当たりのよい草原に生息し、
イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、
オンブバッタはクズ、カナムグラ、カラムシなど葉の広い植物を食べる。


(「Wikipedia オンブバッタ」抜粋・一部改変)



IMG_1501.jpg


種名: オンブバッタ
撮影地点: 群馬県渋川市白井地内 (道の駅こもち周辺)
撮影日: 20100920
撮影: GC8-MASARU





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よく見られるバッタの仲間3 ヒガシキリギリス vol.2 (♀) … 埼玉県所沢市上山口 (狭山湖堰堤)

グリムスキーワード 京都議定書



10月3日午後、
狭山湖堰堤周辺を散策した。


予報に反して、
まだまだいい天気だった。



IMG_2153.jpg


堰堤の斜面を覆う芝生の切れ目にあたる
歩道脇の土の上にはヒガシキリギリスがいた。


産卵管から見ると♀のようだ。



IMG_2155.jpg


土中に産卵管を突き刺して
産卵しようとしていたのだろうか?


長い間この場にじっとしていた。


(撮影機材: デジイチ EOS Kiss Digital
        レンズ SIGMA 70-300 DG Macro)



IMG_2156.jpg


ヒガシキリギリス
Gampsocleis mikado


界: 動物界 Animalia
門: 節足動物門 Arthropoda
綱: 昆虫綱 Insecta
目: バッタ目(直翅目) Orthoptera
亜目: キリギリス亜目(剣弁亜目) Ensifera
下目: キリギリス下目 Tettigoniidea
上科: キリギリス上科 Tettigonioidea
科: キリギリス科 Tettigoniidae
亜科: キリギリス亜科 Tettigoniinae
族: Gampsocleidini
属: キリギリス属 Gampsocleis Fieber, 1852
種: ヒガシリキリギリス G. mikado


分布

日本では鳴く虫の代表のひとつとしてその名がよく知られている。
かつてキリギリスの和名で知られたものは
東北地方から九州地方まで分布するが、
2000年代以降、それらは少なくとも
ヒガシキリギリス(青森県~岡山県)と
ニシキリギリス(近畿地方~九州地方)の
2種に分けるべきだと考えられている。
更に細かく分けられる可能性もあるが未だ結論は出ていない。

※ ニシキリギリス G. buergeri


形態

成虫の頭~翅端までの長さは
ヒガシキリギリスが♂25.5~36.0mm,♀24.5~37.0、
ニシキリギリスが♂29.0~37.0mm,♀30.0–39.5mmで、
♀の方がやや大きい傾向がある。

緑色を基調とする緑色型と、褐色を基調とする褐色型がある。

翅の長さも個体群によって長短の変異がある。
一般にヒガシキリギリスでは翅が短く側面に黒斑が多く、
ニシキリギリスでは翅が長く黒斑は1列程度か、あるいは全くない。
ともに触角は長く、前脚には脚の直径より長い棘が列生する。
♂は前翅に発音器をもち、♀は腹端に長い産卵器をもつ。

成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24–40mmほどで、
生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。
若齢幼虫は全身が緑色で頭部が大きい。


生態

年1化で、成虫は夏に現れ、
草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。
鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、
普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る。


分類

21世紀初頭では、
日本列島には少なくとも4種のキリギリス属 Gampsocleis
の昆虫が生息すると考えられている。

しかし、
そのうち北海道のハネナガキリギリスと
沖縄のオキナワキリギリスを除いたもの、
すなわち青森県から鹿児島県の地域に分布するものは、
20世紀末までただ1種のみであると見なされていた。
その標準和名がキリギリスであり、
学名はこの類としては日本で最も早く記載された
G. buergeri (de Haan, 1843) が用いられて来た。

ところが、
1990年代に日本のバッタ目の研究が盛んになり始めると、
それまで「キリギリス G. buergeri」と一まとめにされていたものにも、
地域ごとに様々な特徴をもつ個体群が存在することが知られるようになった。
なかでも東日本と西日本とに別れる
広い分布域をもつ2群は明らかな別種と見なされ、
1997年にそれぞれヒガシキリギリスとニシキリギリスと名付けられた。
また従来の学名 buergeri は、
長崎産の標本に基づいて記載されたと推定されることから、
これをニシキリギリスに対してのみ用い、
ヒガシキリギリスにはかつて buergeri のシノニムとされていた
mikado という種小名が宛てられるようになり、
その結果、従来のキリギリスという種の概念や、
標準和名としてのキリギリスという名は使用されない傾向になった。

2006年に発行された日本初の網羅的なバッタ目図鑑である
『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』などに従えば、
従来キリギリスとされていたものは以下のように分類される。
このように20世紀末期から急速に細分されるようになったが、
分類に欠かせない分子系統解析などが十分に行われていないこともあり、
日本のキリギリス種群の分類には未解明の部分も多い。


ニシキリギリス
G. buergeri (de Haan, 1843)

本州西部(近畿・中国),四国,九州に分布。
以下の地理的変異があるとされる。

近畿地方のキリギリス: 奈良県(大宇陀町、大淀町)に生息する。
  京都、大阪にも類似個体群。
  これらはヒガシキリギリスに囲まれるように分布している。
シコクキリギリス: 四国
ミナミキリギリス: 九州中南部
ツシマキリギリス: 対馬。対馬には長翅型と短~中翅型が生息し、
  前者はニシキリギリスに類似するが、
  短~中翅型には他に類似のものが知られておらず、
  これをツシマキリギリスとして分ける考えもある。
  長翅型は対馬南西部(美津島町加志~厳原町小茂田)に、
  短~中翅型(ツシマキリギリス)は対馬中部(峰町三根~厳原町内山)
  に生息するとされる。
壱岐のキリギリス: 壱岐島。短翅型。
五島のキリギリス: 五島列島。長翅型。
屋久島、種子島のキリギリス: 屋久島と種子島。九州中南部のものに類似。
奄美大島のキリギリス: 奄美大島,沖永良部島(?)。九州中南部のものに類似。


ヒガシキリギリス
G. mikado Burr, 1899

青森県~岡山県(淡路島も含む)に分布。
近畿地方ではニシキリギリスを取り巻くように分布している。
以下の地理的変異があるとされる。

フジサワキリギリス: 神奈川県藤沢市のごく一部に生息する。
  色彩や発音器はニシキリギリスに類似し、
  翅の形態はヒガシキリギリスに近く、両者の特徴を合わせもつ。
  移入されたものとのと交雑個体群の可能性もあるとされる。
ヤマキリギリス: 尾瀬(東部~北部にかけての狭い地域)。
  前翅は長く腹端を越え、側面の黒斑が特によく発達している。
  独立(亜)種とする考えもある。
  中部地方の山地にも似たものがいるとされる。


生活環境

真夏の河原や草原で鳴いている昆虫としてよく知られるが、
山間部にも生息している。
縄張りを持つため、複数の個体が密集して生息することは無い。

生息場所は日当たりのよい草原だが、
トノサマバッタなどより草丈が高い草原を好む。
丈高いススキやセイタカアワダチソウの茂みに潜み、
「…チョッ、ギーーッチョッ」と大きな声で鳴く。
危険を感じると、擬死により落下して落葉の下に潜ろうとしたり、
茂みの深い方へ深い方へ、下へ下へと素早く逃げ進んでいく性質を持つ。
無闇に跳びはねて草上に姿を曝したりすることは少ない。
とりわけ♀は鳴かないため居場所を特定できず、採集には労苦を伴う。
体色も緑と茶のまだらもようで、
鳴き声はすれども姿は見えずということが多い。
こちらが近づくと足音を聞いて鳴くのをやめるので見つけるのはむずかしい。
捕虫に成功しても後脚が折れたり切れたりしやすく、
また鋭い大あごで手にかみついてくるので注意が必要。

このように臆病であるため、
飼育下でもその環境に慣れるまでは
ケースの蓋の裏などの物陰にすぐに隠れてしまう。
また、与えられた物を何でもきれいに食べきってしまうヤブキリほど悪食ではない。
気に入らないと食べ残したり少し口を付けただけで投げ出す例が目立つ。


生活史

卵は3~4月に地中で孵化、
地上に脱出した初齢幼虫は、草本上で生活を始める。
初齢では体が小さいため、
おもにイネ科草本植物の種子や花粉を食べて成長するが、
成長するにつれ、鱗翅目の幼虫や小型の他の直翅目なども捕食するようになる。
自らの陣取っている草本を中心とする縄張りを持ち、
侵入してくる同種同性個体及び他種に対しては激しく攻撃を仕掛け、可能なら捕食する。
肉食は不可欠であり、動物性タンパク質を摂らなければ幼虫はうまく成長できず、
また♀は産卵に支障を来す。
飼育下でも、幼虫に植物性の餌だけを与えていると、
元気に見えてもある日突然死亡するというパターンがよく見られる。
削り節やドッグフード等を与えるとガツガツとむさぼり、
腹部がパンパンに膨れあがる様子が観察できる。

春~初夏にかけて、林縁のハルジオン,ヒメジョオン,
タンポポ等の花上に静止している幼虫をよく見かけるが、
彼らは花粉を食べつつ、訪花してくる他の昆虫を待ちかまえている。

前脚と中脚に生えているたくさんのトゲは、
そういった獲物をとらえて逃がさないための適応である。
肉食性が強いヤブキリ,ウマオイなどはこのトゲが発達しており、
逆に草食のクツワムシは発達していない。
幼虫はいろいろな動植物を食べ、脱皮を繰り返しながら大きくなるが、
大きくなるにつれメスの尾部には長い産卵管が目立つようになる。

脱皮及び羽化には困難が伴い、
特に長い後ろ脚を抜くのには時間を要し、脱皮完了には1時間位を要する。
この間風に晒されて失敗することや、
同種含む肉食性の外敵に喰われて死亡する個体もいる。
このため比較的風の少ない、
外敵の目に付きにくい夜間を選んで脱皮をすることが多く、
特に明け方近くによく行われる。
脱皮の姿勢は6本の脚で草の茎などにぶら下がり、
頭をやや斜め下に向けた姿勢になって行う。
バッタやコオロギなどでは水平面でも行われるが、
キリギリスは長い脚が災いして脱皮の姿勢が限られてくるようである。

脱皮後しばらく体が固まるまでじっとしているが、
動けるようになるとまず自分の抜け殻を食べる。
これは草食中心のクツワムシにも見られる行動で、
栄養補給のためだといわれるが別に食べなくても正常に成長する。

人間がキリギリスを捕らえようとすると、幼虫は跳ねて逃げるが、
成虫はしばしば擬死してポトリと地面に落ち、
下草や落ち葉の下に潜ろうとする。

早い地方では6月下旬ごろから成虫に羽化する。
スズムシ等コオロギ上科の昆虫と異なり、♂の成虫は後翅を取り去る事はない。
♂は前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴く。
活発に鳴くのは概ね日照量の豊富な快晴時に限られ、
日が陰ったり、夕刻以降は原則として鳴かない。
鳴いたとしても不規則で、次の声を発するまで時間をあける。

♀は尾端の長大な産卵管を地面に突き刺して産卵する。
キリギリス亜科の孵化のメカニズムは不明な点が多く、
適切な温度の上下が適切な回数加わらないと休眠プロセスが完了せず孵化しない。
また、孵化が産卵の翌年のことも有れば、最大4年後になることもある。
これらの点と激しい共食いによって多頭飼育が殆ど不可能なことから、
日本で伝統的に親しまれてきた直翅目昆虫でありながら、
スズムシと違って累代繁殖飼育方法が確立していない。

野生下の成虫の寿命は生活環境にもよるが、平均2か月程度である。
遅くとも11月には全ての野生個体が死亡する。
ただ、良好な飼育下では翌年初頭まで生存することもある。
老化した成虫は付節が壊死して垂直面歩行能力が失われ、♂は鳴き声も弱々しくなる。

繁殖の終わった成虫は冬を越すことなく死んでしまう。
童話『アリとキリギリス』では
歌ってばかりで冬への備えを忘れるなまけ者に描かれるが、
それなりの生をまっとうするキリギリスにしてみれば失礼な話かもしれない。


飼育文化

キリギリスは古くから日本人によって観賞用に飼育されてきた歴史を持つ。
古典『虫愛づる姫君』にも登場する。

いわゆる「虫売り」という行商ビジネスは江戸時代中期に確立するが、
キリギリスはスズムシ,マツムシと並ぶ彼ら「虫売り」の代表的商品の一つであった。
当時、コオロギ科以外で唯一商品価値を持つ「鳴く虫」であったキリギリスは
竹製のカゴ「ギスかご」に入れて販売されており、
そのカゴが縁側や店先につるされてキリギリスが鳴き声を響かせるのは、
江戸の夏の風物詩であった。
時代は移り、カゴも竹製ではなくポリエステル製が多くなりはしたが、
デパートや夜店でキリギリスが販売されるのは、
1980年代初頭までよく見られた光景である。
大きな河川敷や野原では、
小銭稼ぎの「ギッチョ採りのおじさん」が21世紀に入った今でも時折見られる。

これらは江戸時代の文化というより江戸文化であり、
現在でも昆虫マニア的動機付けではなく
伝統的娯楽としてキリギリスを飼う風習が伝搬継承されている地域は
関東一円がおもであるという。
従って、「ギスかご」に入れられ飼われてきたキリギリスは、
ヒガシキリギリスということになる。

ただ、狭い「ギスかご」に入れて
キュウリやナスだけ与えるという伝統的飼育手法は拙劣というべきで、
それらの野菜に含まれる最低限の水分により短期間生存させておくに過ぎなかった。
長期飼育技術において古くからより進歩していたのはむしろ中国であり、
穀類や小昆虫といったタンパク源を与えて
晩秋までコンスタントに生存させることができていた。

現在の日本では飼育技術も大幅に進歩し、
プラスチック水槽を飼育ケースとし、
野菜よりも穀類,イネ科草本の穂,観賞魚用のペレット,
ドッグフード等を豊富に与え、飲み水も別途用意することで、
長期間キリギリスを健康に生存させることが可能になっている。
とりわけ♀は延命効果が顕著で、
飼育環境が良好であれば、正月を迎えることすらある。


近縁種

同属の種は互いによく似ており分類は難しいが、
それぞれの分布域が異なるため生息地から判断できることが多い。
またヤブキリ属やカラフトキリギリス属などにもよく似たものがある。

古典に見える「きりぎりす」はキリギリスではなくコオロギを指している。


ハネナガキリギリス
G. ussuriensis Adelung, 1910

ロシア(沿海州・ウスリー),北海道,朝鮮半島に分布する。
形態的にはニシキリギリスによく似ており、
翅は長く後ろに突き出る長翅型と腹部とほぼ同長となる短翅型がある。
前翅側面の黒斑はほとんどない。
♂の生殖下板の先端はV字状に切れ込み、♀の生殖下板の先端は窪まない。
産卵管はやや短い。鳴き声は本州以南のキリギリス類とほぼ同じ。
別名:チョウセンキリギリス、ハネナガギス。


オキナワキリギリス
G. ryukyuensis Yamasaki, 1982

沖縄に分布。ニシキリギリスに似て大型。
前翅は腹端を越えて長く、翅側面の黒斑はほとんど発達しない。
別名:リュウキュウキリギリス。


カラフトキリギリス
Decticus verrucivorus (Linnaeus, 1758)

ヨーロッパ~極東にわたる旧北区に広く分布する大型種。
日本では北海道の道東・道北(稚内市、小清水町、斜里町など)に生息しているが、
ヨーロッパ産のものとは大きさや産卵器に多少の違いがあるため
別種の可能性もあるとされる。
「チ、チ、チ、チ」と鳴き始め連続して鳴くようになる。
別属のカラフトキリギリス属に分類される。
キリギリス属では前胸の腹面(前胸腹板)に1対の突起があるが、
カラフトキリギリス属ではそれが無いなどの違いがある。
顔はキリギリスに似るが、
複眼が常に黒褐色(キリギリス属では黄褐色)も異なる点である。
食生活はキリギリス同様で、植物から昆虫含めた小動物まで何でも食べる。
別名:セスジギス、カラフトギス。
ファーブル昆虫記では「カオジロイブキギス」の名で掲載されていたこともある。


(出典:フリー百科事典『Wikipedia キリギリス』)



IMG_2157.jpg


種名: ヒガシキリギリス (♀)
撮影地点: 埼玉県所沢市上山口 (狭山湖堰堤)
撮影日: 20101003
撮影: GC8-MASARU





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よく見られるバッタの仲間2 オンブバッタ … 埼玉県所沢市上山口地内 (多摩湖周辺)

グリムスキーワード 京都議定書



昨日8月14日朝、
週末恒例の多摩湖~狭山湖周辺の散策に出た。


どんよりとした天気で、
少し雨も混じっていたため、
蒸し暑~い感じだった。



IMG_0209.jpg


多摩湖付近の多摩湖周遊道の道端の
クズなどの葉上には、
オンブバッタがいた。


パッと見で3個体見つけたことから、
この茂みの中にもかなりの数がいることが考えられる。



IMG_0210.jpg


食痕と考えられる穴だらけのクズの葉上にも
オンブバッタを見つけた。


…ゴメンゴメン…


食事中だったかな?


(撮影機材: デジイチ EOS Kiss Digital
        レンズ SIGMA 70-300 DG Macro)



IMG_0222.jpg


オンブバッタ
Atractomorpha lata (Mochulsky, 1866)

目: バッタ目 (直翅目) Orthoptera
亜目: バッタ亜目 (雑弁亜目) Caelifera
下目: バッタ下目 Acrididea
上科: Pyrgomorphoidea
科: オンブバッタ科 Pyrgomorphidae
亜科: オンブバッタ亜科 Pyrgomorphinae
族: Atractomorphini
属: オンブバッタ属 Atractomorpha
種: オンブバッタ A. lata

成虫体長: ♂25mm, ♀42mm前後
分布: 日本全土; 朝鮮半島,中国,台湾,
   ※ 離島を含む東アジアに広く分布
成虫出現期: 8~11月頃 (九州以北)
   ※ 幼虫は5月頃から出現

バッタとしては小型の部類に入る。
♀の方が大きく、体つきもずんぐりしている。

頭部はショウリョウバッタのように前方に尖り、
先端付近に触角と複眼が並んでつく。
体の断面は三角形に近く、
複眼・前胸部・後脚腿節にかけての白い線で背面と腹面が分かれる。

成虫の翅は前後とも先端が尖る。
また、前翅の陰に隠れた後翅は透明だが、
基部が黄色みを帯びる。
翅は長いが飛ぶことはなく、
後脚での跳躍や歩行によって移動する。
飛翔可能な長翅型が現れることもあり、
灯火に良く集まっている。

体色は緑色と淡褐色の二通りがあるが、
淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。
体表は側面の白線以外ほぼ同一色で、特に目立つ模様はない。

バッタ類の多くは日当たりのよい草原に生息し、
イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、
オンブバッタはクズ、カナムグラ、カラムシなど葉の広い植物を食べる。


(「Wikipedia オンブバッタ」抜粋・一部改変)



IMG_0223.jpg


種名: オンブバッタ
撮影地点: 埼玉県所沢市上山口地内 (多摩湖周辺)
撮影日: 20100814
撮影: GC8-MASARU





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よく見られるバッタの仲間1 ヤブキリ … 多摩湖周辺

グリムスキーワード 京都議定書



7月3日、
梅雨空の中、なかなかできなかった
多摩湖~狭山湖周辺の散策に出てみた。


重たい雲が垂れ込めているが、
なんとか散策中は雨にあたらずにすんだ。


多摩湖中堤付近まで歩いていくと、
自転車及び歩行路脇の草むらの中に
大型のバッタの仲間を見つけた。



P1190164.jpg


キリギリスの仲間のクサキリだ。


…ウン。


翅の長さや体色などを別にすると、
体形や大顎などキリギリスにソックリ。


一頻り観察しながら、
コンデジで撮影してその場を離れた。



P1190165.jpg


多摩湖を周遊する道路を
東京都武蔵村山市方面へ向かって歩いていると、
多摩湖側のフェンスの上に…


またいた!



P1190168.jpg


今度は葉などの遮るものがほとんどない状態。


かなり近寄って
じっくりと観察および接写することにした。


かなり迫力のある大顎…。
そして脚のトゲ…痛そう…。



P1190169.jpg


ヤブキリ
Tettigonia orientalis (Redtenbacher, 1891)


界: 動物界 Animalia
門: 節足動物門 Arthropoda
綱: 昆虫綱 Insecta
目: バッタ目(直翅目) Orthoptera
亜目: キリギリス亜目(剣弁亜目) Ensifera
下目: キリギリス下目 Tettigoniidea
上科: キリギリス上科 Tettigonioidea
科: キリギリス科 Tettigoniidae
亜科: キリギリス亜科 Conocephalinae
族: ヤブキリ族 Tettigoniini
属: Tettigonia
種: ヤブキリ T. orientalis

和名: ヤブキリ(藪螽斯・藪切)


ヤブキリ(藪螽斯,Tettigonia orientalis)は、
バッタ目キリギリス科の昆虫。
藪に棲むキリギリスの意味。
本国には近似種が複数種分布するが形態・生態などほぼ類似するため、
関東地方に広く分布するタイプを例に説明する。


形態

体長(頭部より羽の先まで)45~55mm前後。
体色は緑が普通。まれに全身が黒褐色になるものもいる。
羽は腹端より僅かに出る。
頭頂から羽の先まで背面を貫くように褐色の筋がある。

一見キリギリスに似るが、羽をのぞいた体長はより小さめ。
後脚なども短めで、樹上生活に適応したコンパクトな体型である。
反面顎や脚の棘はキリギリスより長く、より捕食に特化している。
趺節も発達している。
また夜の活動がメインとなるため触角もやや長い。
羽は腹部より短くなることはなく、また特に目だった模様もない。

またウマオイとも混同されるが本種は雌雄で羽の形が極端に異ならず、
体の大きさの違いで一目瞭然である。

産卵管は長めで腹部と胸部を足したぐらいの長さ。


生態

沖縄・南西諸島をのぞく日本全土に分布。
北海道へは人為的に導入されたとも
園芸植物にしがみついてもしくはその用土に卵が混入して入り込んだともされる。

主に樹上で生活するが、藪や草原でも見られる。
植物が茂った場所であれば
ほぼどこで見かけると言っても過言ではないほど多く生息している。
但し、地面が常にぬかるんでいる場所や乾燥が激しいところでは
見られないか、個体数は著しく減る。

若齢幼虫はキリギリスやヒメギスなどと混生し、
タンポポなどの花の上によく見られ、主に花粉や花弁を食べている。
しかし成長とともに樹上や藪など草丈の高い方へ移り住むようになる。
脱皮回数は通常6回。回数を重ねるごとに肉食性が強くなる。
体のつくりもだんだん肉食に適するようになる。
大顎が徐々に伸び、脚の棘も長くなってゆく。
若齢幼虫は丸みを帯びた顔なのに対し、
終齢になる頃には顔の半分近くを大顎が占めるようになる。

キリギリスの幼虫は背面に二本の線を有するが、
本種の幼虫は背面中央及び複眼の後ろから
濃い褐色の線が延びて前胸まで続いている。
複眼の後ろの線は成長とともに薄れていき、
亜終齢幼虫で消えてしまう。

食性はきわめて幅広く、
様々な昆虫・小動物から種々の葉・果実,蕾や新芽などを喰う。
メスや終齢幼虫は特に貪欲で、
自分と同じかあるいはそれ以上の体長の相手にも
飛びかかって食べてしまうことがある。
飼育下でもありとあらゆる物を食べ、
本種の食に対する適性の広さが伺える。
しかし塩分の濃い物や、
あまりにも偏った餌の与え方はさけるべきである。

昼と夜では鳴き方を少し変え、
夜の鳴き声は20~30秒ほどで、「シリリリリ…」というように聞こえる。
昼はキリギリスの声に似た感じになり、
「ギー…」と言うように聞こえる。
しかし「チョン」という合いの手を入れることはない。
またキリギリスほど頻繁には鳴かず、やはり夜の方が鳴き方が盛んである。
交尾も主に夜間行われ、
メスははじめオスの腹部、尾端近くにある誘惑線を舐めるようにしているが、
オスを受け入れると尾端のみでつながって、ぶら下がったような格好となる。
メスの尾端に精球が受け渡されると交尾は終了する。
メスはやがてそれを食べて卵を発育させる栄養とする。

卵が成熟するとメスは地面に降り、
産卵管を差し込んで土の中に一つずつ卵を産み付ける。
一部の卵はキリギリス同様、二度冬を越して孵化する。

卵は4月頃孵化、2ヶ月ほどの幼虫期間を経て成虫になる。
関東では大体、梅雨の半ば頃である。
羽化してから性成熟するまで時間を要し、
本格的に鳴き出すには10日ほどかかる。
成虫寿命は普通2ヶ月ほどだが、
まれに11月ぐらいまで生きるものが居て、弱々しく鳴いている。
飼育下では年を越すこともあるほど長命である。

キリギリスやヒメギスほど人に対して警戒心が強くなく、
人が側にいるにも関わらず鳴き続けたり、
捕らえて手の上に載せたりしても平気でいたりする。


(出典:フリー百科事典 『 Wikipedia ヤブキリ 』)



P1190170.jpg


種名: ヤブキリ(♀)
撮影地点: 埼玉県所沢市上山口地内
撮影日: 20100703
撮影: GC8-MASARU





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