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めくるめく蛾の世界138 チャオビヨトウ

グリムスキーワード 京都議定書

7月25日朝、
前日の雨が上がったために
多摩湖方面に向かった散策の道中、
雨滴に濡れるススキの葉の上に蛾を発見した!


渋い色合いながら、
翅にははっきりとした美しい紋が浮かんでいた。



P1140124.jpg


茶色の帯状紋と斑紋。

・・・ヤガ科のチャオビヨトウだ!


少し腹部末端を反り返らせて静止していた。
警戒しているのだろうか・・・。


こちらにお尻を向けて、
あまり動かずに葉の上にとまっていた。


おかげでいっぱい観察することができた。



P1140125.jpg


チャオビヨトウ
Niphonyx segregata (Butler, 1878)

科: ヤガ科 (Noctuidae)
亜科: ヨトウガ亜科 (Hadeninae)

属: Niphonyx Sugi, 1982

開張: 25~30mm
分布: 北海道,本州,四国,九州,対馬; アムール,朝鮮,中国
成虫出現期: 5~9月
幼虫食餌植物:
   クワ科: カナムグラ,カラハナソウ
終齢幼虫体長: 30mm


(「みんなで作る蛾類図鑑V2 チャオビヨトウ」抜粋・一部改変)



P1140126.jpg


種名: チャオビヨトウ
撮影地点: 埼玉県所沢市上山口地内
撮影日: 20090725 06:40
撮影: G8-MASARU




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(今回のグリムスキーワードは、チョウ)
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大迫力! ショウリョウバッタ

グリムスキーワード 京都議定書

7月25日朝、
前日の雨が上がったために
多摩湖方面に散策に向かった。

多摩湖の湖岸の草むらはまだ雨滴に濡れていた。



P1140167.jpg


そんな濡れた草むらの中に大きなショウリョウバッタがいた。
枯れたイネ科植物の葉にソックリ。

・・・褐色型の個体である・・・


最近、
小さな昆虫類ばかりを目にしていたため、
ショウリョウバッタの大きさには少し驚いてしまった。



P1140153.jpg


腹部を見ると、
まだ羽が生えそろってはいない状態だった。

・・・幼虫段階なのだ・・・


国内最大の種であるショウリョウバッタの大きさを
改めて再確認することになった。



P1140155.jpg


ショウリョウバッタ
Acrida cinerea (Thunberg, 1815)

目: バッタ目 (直翅目) Orthoptera
亜目: バッタ亜目 (雑弁亜目) Caelifera
下目: バッタ下目 Acrididea
上科: バッタ上科 Acridoidea
科: バッタ科 Acrididae
亜科: ショウリョウバッタ亜科 Acridinae
族: Acridini
属: ショウリョウバッタ属 Acrida
種: ショウリョウバッタ A. cinerea

ショウリョウバッタ (精霊蝗虫)
日本に分布するバッタの中では最大種で、斜め上に尖った頭部が特徴。

体長: ♂5cm前後,♀8cm前後
  ※ ♀の全長(触角の先から伸ばした後脚の先まで)は14~19cm程に達する。
分布: 全国(但し、北海道の分布は20世紀後半頃から);
    ユーラシア大陸の熱帯から温帯

頭部が円錐形で斜め上に尖り、
その尖った先端に細い紡錘形の触角が2本つく。
他のバッタに比べると前後に細長いスマートな体型をしている。
体色は周囲の環境に擬態した緑色が多いが、
茶褐色の個体も見られる。
また、オス成虫には目立った模様がないが、
メス成虫は体側を貫くように黒白の縦帯模様が入ることが多い。


(「Wikipedia ショウリョウバッタ」抜粋・一部改変)



P1140156.jpg


種名:ショウリョウバッタ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725 07:14
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界137 ヨツボシホソバ? vol.2 (幼虫)

グリムスキーワード 京都議定書

7月25日朝、
前日の雨が上がったために
多摩湖方面に向かった散策の道中、
雨滴に濡れる笹の若い茎に毛虫を発見した!


意外に大きい・・・。



P1140128.jpg


様々に調べてみたところ、
同定が非常に難しいカンジだった。


外見上の特徴から、
ヒトリガ科に当たりをつけて、
ヨツボシホソバの幼虫が一番近いと判断した。


ヨツボシホソバの幼虫は、
終齢幼虫での体長が30mmくらいだという。
本個体はほぼMaxか、それより大きな個体ということになる。


他に該当する特徴をもつ種が見当たらないため、
ここではヨツボシホソバの終齢幼虫(Maxサイズ)として把握しておくことにする。



P1140127.jpg


ヨツボシホソバ
Lithosia quadra (Linnaeus, 1758)

科:ヒトリガ科(Arctiidae)
亜科:コケガ亜科(Lithosiinae)

属:Lithosia Fabricius, 1798

開張:♂40~45,♀42~48mm;
   2回目♂35~40,♀40mm
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島;
成虫出現期:6~7月,8~9月
幼虫食餌植物:地衣類
終齢幼虫体長:30mm


「幼虫は毒針毛に球状部を有し、
  接触時に疼痛はげしく、発赤と丘疹を生ずる。
  痒感強く治癒に7-10日」(「環境衛生」18-10,1971)
  マエグロホソバに似ているが、
  本種は前翅が四角っぽいっていうか外縁に丸みがない。


(「みんなで作る蛾類図鑑V2 ヨツボシホソバ」抜粋・一部改変)




P1140133.jpg


種名:ヨツボシホソバ ? (幼虫)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725 06:44
撮影:G8-MASARU





ヨツボシホソバ成虫については、
既に以下で紹介してある。


黄色地に黒色の斑紋が意外にキレイ !?


めくるめく蛾の世界119 ヨツボシホソバ



P1110089.jpg


種名:ヨツボシホソバ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090618 18:43
撮影:G8-MASARU




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コロコロしてまん丸! マルカメムシ

グリムスキーワード 京都議定書

これもまた
7月20日の東京都立薬用植物園の散策のときのこと。


園内のクズの群生地に
丸っこい茶色のカメムシがいた。


・・・マルカメムシだ!



P1140062.jpg


メチャクチャ小さく、
全身は光沢があり、
やや黄褐色の地色に暗褐色の小さな点が
密に詰め込められた様な模様である。
これによって全体が茶色っぽく見えるようである。


単体だと意外にかわいいので、
じっくりと観察してしまった。


しかし、これもカメムシの例外に漏れず、
臭い臭気を出すことから敬遠されるものである。



P1140064.jpg


マルカメムシ
Megacopta punctatissima

カメムシ目(半翅目) Hemiptera
カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
マルカメムシ科 Plataspidae

体長:5mm前後
分布:本州,四国,九州
出現期:5~10月
食餌植物:マメ科植物(汁)
  ※ 幼虫も同様にマメ科植物の汁を吸う

小さくて丸っこい、コロコロしたカメムシ。
クズやハギなどマメ科植物に寄生する。
ごく普通にみられる種で、
クズに覆われた林縁や草地、
線路脇、造成地などでも多数の個体をみることができる。
小型ではあるが、
体から出す臭気はかなり強く、
群生すると臭気が問題となる場合がある。
秋に越冬場所を探して洗濯物に入り込むことから、
さらに嫌われる。

腹部全体が発達した小楯板で覆われる。
その小楯板は、
銅板を打ったような無数の点刻状に見える。


近縁種にヒメマルカメムシ(Coptosoma biguttulum)がいる。
これは本種よりずっと数が少ない。



P1140066.jpg


種名:マルカメムシ
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 13:17
撮影:G8-MASARU




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小さいのに迫力満点! オオカマキリ (幼虫)

グリムスキーワード 京都議定書

7月20日、
東京都立薬用植物園を散策したときのこと。


入口付近のミントの葉の上にカマキリを見つけた。
まだ翅が生えていない幼虫であった。


・・・が、
カメラを向けて覗き込むと・・・


・・・ギロリ・・・


反対に睨まれてしまった・・・。



P1140004.jpg


オオカマキリ
Tenodera aridifolia Stoll, 1813

カマキリ目 Mantodea
カマキリ科 Mantidae

体長:♂65~90mm,♀70~90mm
成虫出現期:8~11月
分布:本州,四国,九州,対馬,沖縄本島; 中国,朝鮮半島

日本最大のカマキリ。
体色は緑色型と褐色型が知られる。
チョウセンカマキリ(Tenodera angustipennis Saussure, 1869)や
ウスバカマキリ(Mantis religiosa Linnaeus, 1758)とよく似ているが、
後翅の付け根を中心とした大部分が暗紫褐色なので区別できる。
前脚の内側に模様がなく、
左右の前脚の間の胸は目立たない淡い黄色、
もしくは黄色斑紋上部縁側がエンジ色をしている。
緑色型の場合メスは全体緑色であるが、
オスは前翅と胴の後部分が褐色である。
川原や林縁の草むらに生息する。

(「Wikipedia カマキリ」抜粋・一部改変)


※ なお、本種を含むカマキリ類は非常に気性が荒い。



P1140009.jpg


種名:オオカマキリ(幼虫)
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 12:58
撮影:G8-MASARU




エントランスを抜けて
薬用植物園の奥に進んでいくと、


ふたたび葉の上にカマキリ発見!
先ほどと同じくらいのサイズだ・・・。


この時期は皆このくらいのサイズなのかもしれない。
(・・・成虫出現期は、一般に8~11月くらい・・・)


あまり大きくない方がカワイイし、
愛嬌があるので、丁度いい。
また、観察しつつ撮影してみることにした。



P1140044.jpg


今度の個体は、
風にそよぐ葉の上で、
腹部を反り返らせ、尾部を上方に向けていた。


・・・警戒しているのだろうか?・・・



P1140047.jpg


かまわずにカメラを構えて近づくと、
・・・眼の中の小さな黒目がこちらを向いている。


・・・バレた?



P1140051.jpg


すると、
首をクルッとまわしてこちらを向いた・・・。


ギロリ・・・


また睨まれてしまった。


小さいながらなかなかの迫力。
気合負けしてその場を退散した・・・。



P1140052.jpg


種名:オオカマキリ(幼虫)
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 13:08
撮影:G8-MASARU




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季節もの! アブラゼミ (羽化)

グリムスキーワード 京都議定書

最近、
早朝の散策でセミの羽化直後に出会うことが多い。
樹上からはワンワンとセミの鳴く声が降り注ぐ。


・・・そんな季節になったのだ・・・


7月25日の朝には、
羽化してまだ少し翅や体が白っぽいアブラゼミに出会った。



P1140120.jpg


羽化直後ではあるものの、
既に翅を伸ばしてから少し時間がたっているらしい。
羽化直後の白い体や翅は、
徐々に色づき始めていた。


観察を続けたが、
カメラを近づけてもじっと動かず、
完全に飛べるようになるのを待っている様子だった。



P1140121.jpg


種名:アブラゼミ(羽化直後)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725 06:40
撮影:G8-MASARU




これより少し前7月11日には、
羽化後だいぶ時間がたち、
体の色づいた個体に出会った。


体色はほぼ茶褐色に色づき、
翅もアブラゼミ本来の色に色づいている。
まもなく飛び立つことができる状態である。


・・・が、少し早かったらしく、
やはりじっとしていた・・・。



P1120031.jpg


アブラゼミ
Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulsky, 1866)

目:カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目:ヨコバイ亜目(同翅亜目) Homoptera
上科:セミ上科 Cicadoidea
科:セミ科 Cicadidae
亜科:セミ亜科 Cicadinae
族:アブラゼミ族 Polyneurini
属:アブラゼミ属 Graptopsaltria
種:アブラゼミ G. nigrofuscata

体長:56~60mm (クマゼミより少し小さい)
分布:北海道~九州,屋久島; 朝鮮半島,中国北部

頭部は胸部より幅が狭く、
上から見ると頭部は丸っこい。
体は黒褐色~紺色をしていて、
前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並ぶ。
セミの多くは透明の翅をもつが、
アブラゼミの翅は前後とも不透明の褐色をしていて、
世界でも珍しい翅全体が不透明のセミである。
なお、この翅は羽化の際は不透明の白色をしている。

人里から山地まで幅広く生息し、都市部や果樹園でも多く見ることができる。
大都市や北日本の一部都市では環境の変化によって生息数が減少している。

(「Wikipedia アブラゼミ」抜粋・一部改変)



P1120035.jpg


種名:アブラゼミ(羽化後)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090711 07:15
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界136 スジベニコケガ vol.2

グリムスキーワード 京都議定書

7月25日、
外出先から帰宅すると、
廊下の天井にスジベニコケガが来ていた。


スジベニコケガについては、
既に以下で紹介している。

めくるめく蛾の世界93 スジベニコケガ


・・・やはり美しい!



P1140225.jpg


スジベニコケガ伊豆諸島以外亜種
Barsine striata striata (Bremer & Grey, 1853)

科:ヒトリガ科(Arctiidae)
亜科:コケガ亜科(Lithosiinae)

属:Barsine Walker, 1854

開張:32~40mm
分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・種子島・屋久島;
   シベリア・樺太・朝鮮
成虫出現期:5~9月
幼虫食餌植物:地衣類

模様には結構変異がある。

(「みんなで作る蛾類図鑑V2 スジベニコケガ伊豆諸島以外亜種」抜粋・一部改変)



P1140227.jpg


種名:スジベニコケガ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725 17:12
撮影:G8-MASARU




そして、・・・
傍らにはカブトムシの♀が飛来していた。

カブトムシ
Trypoxylus dichotomus (L. 1771)

目:甲虫目 Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目 Polyphaga
上科:コガネムシ上科 Scarabaeoidea
科:コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科:カブトムシ亜科 Dynastinae
族:真性カブトムシ族 Dynastini
属:カブトムシ属 Trypoxylus
種:カブトムシ T. dichotomus



P1140230.jpg


種名:カブトムシ(♀)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725 17:12
撮影:G8-MASARU





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黒地に赤の紋がカッコいい! ナガメとヒメナガメ

グリムスキーワード 京都議定書

7月25・26日朝、
多摩湖方面への散策の道すがら、
また美しいカメムシ類を見つけた。


黒地に赤や橙色の紋・・・。
・・・ナガメとヒメナガメだ!



P1140214.jpg


ナガメとヒメナガメは、
道端に茂ったナズナ(Capsella bursa-pastoris)の中にいた。
既に花期を終え、
茎にビッシリと種がついたその合間を、
縫うようにして歩いていた。


赤く単純な模様を持つものがナガメ。
橙色で複雑な模様を持つものがヒメナガメである。



P1140219.jpg


ナガメ
Eurydema rugosum

体長:7~9mm
分布:北海道,本州,四国,九州
出現期:4~8月(特に春に多い)
食餌植物:アブラナ科植物(汁)
   ※ 幼虫も同様にアブラナか植物の汁を吸う

黒い体色に赤い模様が特徴的。
アブラナ科植物に集まるため、
和名は「菜の花のカメムシ = ナガメ」の意味。
卵はアブラナ科の茎に2列に産卵する。
本種によく似たヒメナガメ(Eurydema pulchrum)がいるが、
ヒメナガメでは本種より小さく、模様が複雑である。
分布域は暖かい地方に多く、
本種とは近畿地方で混生している。



P1140293.jpg


ヒメナガメ
Eurydema pulchrum

体長:6~8mm
分布:本州,四国,九州,南西諸島
出現期:1~6月,9~12月
食餌植物:アブラナ科植物(汁)
   ※ 幼虫も同様にアブラナか植物の汁を吸う

ナガメ(Eurydema rugosum)とよく似た近縁種。
ナガメよりも模様が複雑でやや小さい。
更に本種は暖かい地方に多く、
東北地方には生息しない。
ナガメ同様、アブラナ科植物に集まり、
キャベツやダイコンの害虫とされている。



P1140298.jpg


種名:ナガメとヒメナガメ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090725・26
撮影:G8-MASARU




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チョコマカと動きがカワイイ! マミジロハエトリ・♂

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本日7月26日朝、
もう一度多摩湖までの散策に出かけてみた。
昨日の散策では、
雨が上がってすぐだったためか、
草はだいぶ濡れていて、
昆虫たちが少ないように感じられたからである。


多摩湖周辺での観察を終えた帰り道、
道路脇のドクダミの葉の上に小さなクモを発見!


・・・マミジロハエトリの♂だ!



P1140284.jpg


実は、
この♂の目線の先には、
マミジロハエトリの♀がいた・・・。


撮影しようと近づくと、
こちらの♀は逃げてしまった。
残された♂は名残惜しい様子・・・。


・・・ゴメン、ゴメン!
悪いことをしてしまった・・・


でも、
折角だから♂だけでも
撮影、撮影っと!


なかなか動きがコミカルだった。



P1140286.jpg


マミジロハエトリ
Evarcha albaria

門:節足動物門 Arthropoda
綱:クモ綱 Arachnida
目:クモ目 Araneae
科:ハエトリグモ科 Salticidae

体長:♂6~7mm,♀7~8mm
分布:北海道,本州,四国,九州
出現期:5~10月
餌:小昆虫類

和名「マミジロハエトリ(眉白蝿取)」
その名のとおり、
目の辺りが白く眉が白いように見える小型のハエトリグモ。

頭胸部は黒色を呈し、
♂は眼の上に白い横条が見られる(眉白)。
♀は頭胸部の後方にU字状の白い模様がある。
腹部は♂では茶褐色をしているが、
♀では白,茶の霜降状の模様をしている。



P1140289.jpg


種名:マミジロハエトリ
採集地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090726 07:39
採集:GC8-MASARU




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黒地に赤のストライプ !? アカスジカメムシ

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7月20日、
都立薬用植物園を散策したときのこと。


園内のウイキョウに無数のカメムシがついていた。
黒地に赤~橙色の縦線、
・・・アカスジカメムシだ!


なかなかオシャレな模様である。



P1140016.jpg


ウイキョウ(茴香)
Foeniculum vulgare

科:セリ科 Apiaceae
属:ウイキョウ属 Foeniculum

フェンネル (Fennel)

葉は細く糸状をなす。
春~夏季に、黄色い小さな花をつける。
形状は傘状。非常に多くの花が咲く。

地中海沿岸原産の帰化植物。
平安時代に渡来したとされる。

古くローマ時代から栽培されてきたとされる。
胃薬や香料として利用される。
特に「魚のハーブ(fish herb)」ともいわれ、
魚料理によく使われる。

ウイキョウの漢字名「茴香」は「回香」とも書く。
「回」は、回教すなわちイスラム教であり、
ヨーロッパからイスラム圏をとおり、
中国を経て日本にいたったことがわかる。
・・・つまり、
シルクロード(絹の道)をとおって日本に伝来したことになる。



P1140023.jpg


中には、
交尾体勢をとるものや幼虫など、
実にさまざまな状態のアカスジカメムシを一度に観察することができた。


おそらく、
この種は集団を形成して植物に集まる傾向があるのだろう。
薬用植物園のウイキョウは、
まさにアカスジカメムシの巣と化していた。



P1140032.jpg


アカスジカメムシ
Graphosoma rubrolineatum

カメムシ目(半翅目) Hemiptera
カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
カメムシ科 Pemtatomidae

体長:10~12mm
出現期:6~8月
分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄

黒色に5本の赤い縦すじを持つ。
ヤブジラミ、シシウドなど、
セリ科の植物の花でよく見られる。
多数の個体が群れていることも多い。




P1140036.jpg


種名:アカスジカメムシ
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 13:03
撮影:G8-MASARU




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ホストが違う !? ホホジロアシナガゾウムシ

グリムスキーワード 京都議定書

本日7月25日早朝、
また多摩湖湖畔の散策に行った。
昨日までの雨で、
草むらの草にはまだ雨粒がいっぱいついている状態であった。


多摩湖に向かう道すがら、
またクズやカラムシをチェックしていった。


道に垂れ下がったクズの葉を見てみると・・・
いつものようにオジロアシナガゾウムシやコフキゾウムシを見ることができた。
ふと見るといつもと違うゾウムシが・・・。



P1140134.jpg


暗褐色の体色と胸部側面の白色毛・・・。
・・・ホホジロアシナガゾウムシだ!


こうしてみるとホントに頬が白いように見える。
・・・が、頭部は目の周りの非常に小さい部分となり、
この白い箇所は胸部にあたる。
・・・ホントは「ムネジロ」なんだな・・・と再確認した。


今回はクズの上で見つかったが、
本来のホストはヌルデやアカメガシワらしい。
周囲にはヌルデが結構あった気がするので、
本個体はおそらくこれらから落下したものと考えられる。



P1140138.jpg


ホホジロアシナガゾウムシ
Merus erro (Pascoe,1873)
= Mecysolobus erro (Pascoe,1873)

目:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目:Cucujiformia
上科:ゾウムシ上科 Curculionoidea Latreille, 1802
科:ゾウムシ科 Curculionidae

体長:6.2~9.3mm。
体色:濃褐色~黒色
  ※側面の白い微毛で覆われている部分は胸部
    頬が白い様に見える

上翅は非常に硬く、
網目状にゴツゴツした感じである。
ハゼやヌルデ,アカメガシワに集まり、
その若枝を切って産卵する。



P1140140.jpg


種名:ホホジロアシナガゾウムシ
採集地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090725 06:46
採集:GC8-MASARU





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葉の色にソックリ !? 細く小さなイトトンボ! アオモンイトトンボ

グリムスキーワード 京都議定書

7月18日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


この散策で観察した生物は以下のとおりである(既掲載のもの)。

めくるめく蛾の世界134 ヒメシロモンドクガ (幼虫)
でっか~い ! オオクモヘリカメムシ
雨滴の中で・・・。 マメコガネ
桜の木に大集合! ニイニイゼミ
小さなハンター! ヤミイロカニグモ
またまた小さなハンター! ワキグロサツマノミダマシ



P1130771.jpg


雨上がりの多摩湖畔には、
濡れた草の葉の上に多くの昆虫を見つけることができた。


・・・そんなこんなで観察を続けていると、
細くて小さなのがゆっくりと低空飛行しているのがわかった。
何だろ?・・・と思い、
どこかに静止するのを待って撮影してみた。


・・・アオモンイトトンボだ!


結構一般的に認められる種だが、
頭部から胸部にかけての鮮やかな薄緑色、
腹部最末端の水色が美しい。


和名の「アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)」の「アオモン」は、
この腹部末端の水色紋に由来すると思われる。



P1130772.jpg


アオモンイトトンボ
Ischnura senegalensis

目:トンボ目(蜻蛉目) Odonata Fabricius, 1793
亜目:イトトンボ亜目 Zygoptera
科:イトトンボ科 Coenagrionidae
亜科:アオモンイトトンボ亜科 Ischnurinae

体長:31~36mm
  ※腹長:23~25mm,後翅長:15~18mm
成虫出現期:4~10月
  ※温暖地では1年中
分布:岩手県以南の本州,四国,九州,沖縄;
  ※東北,北陸,山陰内陸部では山地が限られる
    西南日本で普通,太平洋側に多い
    離島の分布:舳倉島,隠岐,壱岐,対馬,五島列島,天草諸島,
        甑島列島,伊豆諸島,小笠原諸島,南西諸島

胸部側面が美しい淡緑色,腹端は青色を呈する。
平地や海岸付近の池沼、水田、湿地などで広く見られる。
生息場所からあまり離れない。



P1130775.jpg


種名:アオモンイトトンボ
採集地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090718 07:28
採集:GC8-MASARU





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またまた小さなハンター! ワキグロサツマノミダマシ

グリムスキーワード 京都議定書

7月18日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


この散策で観察した生物は以下のとおりである(既掲載のもの)。

めくるめく蛾の世界134 ヒメシロモンドクガ (幼虫)
でっか~い ! オオクモヘリカメムシ
雨滴の中で・・・。 マメコガネ
桜の木に大集合! ニイニイゼミ
小さなハンター! ヤミイロカニグモ



P1130674.jpg


ヤミイロカニグモの観察を終え、
ふと見ると、・・・
違う種類のクモが捕食していた。


・・・ワキグロサツマノミダマシだ!


これも獲物がでかい・・・。
クモ類が思ったより大きな獲物を捕食することに驚かされる。


腹部背面は美しい黄緑色をなしていて非常に目立った。
網は夜間に張り、昼間は畳むとのことだったが、
早朝だったためか、網はまだ残されていた。


・・・ラッキー!・・・



P1130675.jpg


ワキグロサツマノミダマシ
Neoscona mellotteei

門:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
綱:クモ綱 Arachnida
目:クモ目 Araneae
亜目:クモ亜目 Opisthothelae
科:コガネグモ科 Araneidae
属:ヒメオニグモ属 Neoscona

体長:♂8~9mm,♀10mm
分布:北海道,本州,四国,九州,南西諸島
出現期:6~8月
餌:小昆虫類

腹部背面が黄緑色をなす美しいクモ。
腹部背面は緑色~黄緑色、腹側は濃い茶褐色をなす。
夜行性で夜間に網を張り、虫を捕食する。
日中は網を畳んで葉上で休む。

和名「サツマノミダマシ」は、
サツマの実(ハゼの実)に似ることから付けられた。



P1130676.jpg


種名:ワキグロサツマノミダマシ
採集地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090718 06:49
採集:GC8-MASARU





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小さなハンター! ヤミイロカニグモ

グリムスキーワード 京都議定書

7月18日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


この散策で観察した生物は以下のとおりである(既掲載のもの)。

めくるめく蛾の世界134 ヒメシロモンドクガ (幼虫)
でっか~い ! オオクモヘリカメムシ
雨滴の中で・・・。 マメコガネ
桜の木に大集合! ニイニイゼミ



P1130661.jpg


途中、
道端の草むらの中になんか異変を感じた。


・・・葉の裏になんかついてる・・・


・・・ん!? ぶら下がってる?



P1130665.jpg


よく見ると、
小さなクモがシャクトリムシを捕食していた。


クモはヤミイロカニグモの♀と考えられる。
その体の何倍もの大きさのあるシャクガの幼虫を
頭から摂食しているようであった。


・・・もの凄い・・・



P1130671.jpg


ヤミイロカニグモ
Xysticus croceus (Fox, 1937)

門:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
綱:クモ綱 Arachnida
目:クモ目 Araneae
亜目:クモ亜目 Opisthothelae
科:カニグモ科 Thomisidae

体長:♂5~6mm,♀7~8mm
分布:北海道,本州,四国,九州,南西諸島;
出現期:4~11月
餌:小昆虫類

植物の葉上で、小さな昆虫を捕食する。
腹部に2本の横縞がある。
♂は黒褐色をなし、♀は赤褐色をなす。
但し、カニグモ属(Xysticus)の仲間は、
非常に似通った種が多いため注意が必要。
特に、アズマカニグモ(Xysticus insulicola)はほぼ同じ模様となる。
外見で同定することは困難であるが、
外雌器や触肢の形状で同定される。



P1130669.jpg


種名:ヤミイロカニグモ(♀)
採集地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090718 06:48
採集:GC8-MASARU




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黄色の斑紋が美しい! キボシカミキリ

グリムスキーワード 京都議定書

本日7月20日、
都立薬用植物園を散策したときのこと。


園内の雑木林を歩いていると、
林床の低木類にカミキリムシを見つけた。


黒地に黄色の斑紋。
・・・キボシカミキリだ!



P1140083.jpg


先日コメントをいただいたkazさんのページで
ゴマダラカミキリを見て、
・・・そろそろカミキリムシにも会いたいな・・・
と思っていた矢先だった。

kazの自由空間:ゴマダラカミキリ/綾川町田万ダムで見られた昆虫



P1140084.jpg


嬉しくなって、
かなり近寄って写真を撮影していると・・・


徐々に触覚が持ち上がっていく。
だいぶ警戒しているようだ・・・。


・・・ヤバイかな?・・・と思いつつ、
撮影を続けていると、
前方に大きく触角を開いた姿勢(写真4枚目)をとった後、
上翅を開いて飛んでいってしまった・・・。



P1140087.jpg


キボシカミキリ
Psacothea hilaris hilaris (Pascoe, 1857)

目:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目 Polyphaga (多食亜目)
上科:ハムシ上科 Chrysomeloidea
科:カミキリムシ科 Cerambycidae
亜科:フトカミキリ亜科 Lamiinae

大きさ:14~30mm
成虫出現期:5~11月
分布:本州,隠岐,四国,九州,対馬; 朝鮮半島,中国,台湾
ホスト:クワ類,コウゾ,イチジク,ガジュマル,アコウ,柑橘類,ヤツデ,カクレミノ,クサギ

黒っぽい体色に黄色の斑紋が鮮やかなカミキリムシ。
体色については、濃緑色などの表現もあり、
個体差が大きいようである。
また、黄色の斑紋のあり方についても一様ではないようだ。

クワやイチジクにほぼ普通に認められる一般種である。



P1140089.jpg


種名:キボシカミキリ
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 13:43
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界135 アゲハモドキ (幼虫)

グリムスキーワード 京都議定書

7月19日、
群馬ドライブで赤城総合運動自然公園に行き、
周辺を散策したときのこと・・・。


ワカバグモ他を観察した後、
斜面に生育する小さなミズキの木を発見。
何かついていないかなぁ・・・とのぞきこむと・・・。


・・・やっぱりいたいた!・・・



P1130893.jpg


ミズキ
Swida controversa (Hemsl. ex Prain) Soják

科:ミズキ科 Cornaceae
属:ミズキ属 Swida
種:ミズキ S. controversa

日本全土、東南アジアの山地に分布する。

樹高は10~20m。
枝を扇状に四方に広げる。
若枝は無毛で冬は紅色。
葉は互生し、広楕円形で全縁、先はとがる。
裏面は白く、弓形に曲がった7~10対の葉脈が隆起する。

花期は、初夏。
新枝の先に多数の白色4弁の小白色花を散形花序につける。
果実は核果、球形で紫黒色をなす。

公園樹としてよく利用される。
材としては軟らかく緻密で細工物、器具、下駄に利用される。

和名「ミズキ(水木)」は、
早春の芽吹きの際、多量の水を吸い上げることからつけられる。

水平に扇状に広がった水木の枝は、
小正月に団子をつけて、「団子飾り/繭玉飾り」とする地域がある。
そのため、「ダンゴノキ」と呼ばれる場合がある。


(「Wikipedia ミズキ」抜粋・加筆・一部改変)



P1130880.jpg


ミズキの葉の裏に、
白いフサフサの幼虫がついていた。


・・・アゲハモドキの幼虫だ・・・


白のフサフサが風に吹かれて、
ソヨソヨ・・・ソヨソヨ・・・とそよいでいる。

うゎ・・・。
よく見ると各葉にいっぱいの幼虫がついていた。


・・・それにしても、
普通に見ているとこのフサフサのおかげで、
どっちが頭なのかもわからないカンジである。



P1130885.jpg


アゲハモドキ本土亜種
Epicopeia hainesii hainesii Holland, 1889

科:アゲハモドキガ科(Epicopeiidae)

属:Epicopeia Westwood, 1841

開張:55~60mm
分布:北海道,本州,四国,九州;
成虫出現期:6,8月
幼虫食餌植物
   ミズキ科:ミズキ,クマノミズキ,ヤマボウシ
終齢幼虫体長:35mm


(「みんなで作る蛾類図鑑V2 アゲハモドキ本土亜種」抜粋・一部改変)



P1130891.jpg


種名:アゲハモドキ(幼虫)
撮影地点:群馬県渋川市赤城町北上野‎地内
撮影日:20090719 15:08
撮影:G8-MASARU




アゲハモドキの成虫は、
その名のとおり「ジャコウアゲハ」に擬態している。
ジャコウアゲハは体内に毒をもつチョウであるため、
外敵に襲われにくくする狙いがあると考えられる。

めくるめく蛾の世界49 アゲハモドキ
901-0001_P1110224_ageha_mod.jpg

種名:アゲハモドキ
採集地点:新潟県中魚沼郡津南町鹿渡地内
採集日:20070815
採集:中津川流域の自然環境総合調査サポートチーム





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温暖化の影響 !? アカボシゴマダラ

グリムスキーワード 京都議定書

本日7月20日、
都立薬用植物園を散策したときのこと。
母から見たことのないチョウを撮影したとのことだったので、
見せてもらった。


すると、・・・
自分も図鑑でした見たことのないチョウだった。


・・・アカボシゴマダラ・・・。


日本だと奄美大島など、
亜熱帯地域にしか存在しないはずのチョウがそこに写っていた。



P1030456.jpg


調べてみると、
やはりここ10数年間の間に
関東地方にも現れるようになったとのこと・・・。


しかし、それにしても出現地点が飛びすぎている。
単純に迷チョウ→定着の図式では考えることができない。


やはりチョウのマニアなどによる
ゲリラ放虫の可能性が高いとのこと。
それでも南国のチョウが環境に適応するには、
気候環境も応じている必要があるのだと考えられる。


この意味で、
このチョウが南関東に定着しつつある現象も
温暖化に起因する部分が大きいと思われる。


一方で、
このチョウはゴマダラチョウと競合する可能性も指摘されている。
マニアのモラルについても
それぞれに考えていく必要があるのではないだろうか・・・。



P1030459.jpg


アカボシゴマダラ
Hestina assimilis (Linnaeus, 1758)

科:タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科:コムラサキ亜科 Apaturinae
属:アカボシゴマダラ属 Hestina Westwood, 1850
種:アカボシゴマダラ H. assimilis


斑紋は近縁のゴマダラチョウによく似るが、
和名の通り、後翅の外縁に鮮やかな赤斑紋が出現することで区別される。
タテハチョウとしてはゆるやかな飛翔で、
斑紋も行動様式も毒蝶のマダラチョウ類に擬態していると考えられる。
「要注意外来生物」に指定される(※原産亜種を除く)。


日本国外では、ベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島まで分布する。
日本には、もともと奄美大島とその周辺の島々だけに、
固有の亜種 H. a. shirakii Shirozu, 1955 が分布する。


1995年に埼玉県秋ヶ瀬公園などで突如として確認された。
この埼玉での発生は一時的なもので終わったが、
これに続く数年間には、
神奈川県を中心とする関東地方南部において、
本種が多数発生・定着するようになり、
毎年分布を拡大していることが報告されている。
2006年には東京都内でも発生している。
この個体群は、その外見上の特徴から、
中国大陸産の名義タイプ亜種 H. a. assimilis に由来と推定されている。
自然の分布域から飛び離れていることや、
突如出現したことなどから、
昆虫マニアによる人為的な放蝶(ゲリラ放虫)の可能性が高いといわれている。
気候風土が好適であったために、
急激に個体数が増加したと考えられており、
市街地の公園などの人工的な環境に適応しているので、
今後も分布が拡大していくと予想される。
このように、典型的な外来生物であるために、
もともと類似環境に生息するゴマダラチョウと
生態的に競合するのではないかという危惧もある。

奄美群島での食樹はリュウキュウエノキ。
中国大陸や関東地方での食樹はエノキ Celtis sinensis
幼虫で越冬する。


(「Wikipedia アカボシゴマダラ」抜粋・一部改変)



P1030457.jpg


種名:アカボシゴマダラ
撮影地点:東京都小平市中島町地内(都立薬用植物園)
撮影日:20090720 13:22
撮影:REIKO




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再会 ! ワカバグモ

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7月19日、
群馬ドライブで赤城総合運動自然公園に行き、
周辺を散策したときのこと・・・。


シダ植物の上にワカバグモを発見!
ワカバグモは、
以前から数回にわたって、
各地で観察してきている種である。

葉の緑色に見事に擬態 !? ワカバグモ


今回は、
初っ端から威嚇姿勢をとっていた。
風が強く、安定しない場所だったが、
面白い姿勢だったので、
数枚写真と撮ってみた。



P1130868.jpg


ワカバグモ
Oxytate striatipes


門:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
綱:クモ綱 Arachnida
目:クモ目 Araneae
亜目:クモ亜目 Opisthothelae
科:カニグモ科 Thomisidae


体長:♂8~12mm,♀12~13mm
分布:日本全国
越冬形態:成虫越冬

特徴:
♂成虫は全身明るい緑色
♀成虫になると頭部に小さな赤色部分ができ、足先が赤色になる



P1130871.jpg


種名:ワカバグモ
採集地点:群馬県渋川市赤城町北上野‎地内
採集日:20090719 15:08
採集:GC8-MASARU




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桜の木に大集合! ニイニイゼミ

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雨滴の中で・・・。 マメコガネ



P1130813.jpg


多摩湖畔で、
マメコガネ他の観察を終え再び坂道を上ると、
「ジッ・・・ジジッ・・・」という複数の声が・・・。


どこから聞こえるのかと、
注意深く周囲を観察すると・・・、


桜の木に複数のニイニイゼミを発見した。



P1130808.jpg


さらに周りの木々からも
「ジー・・・・・」というニイニイゼミの泣き声が聞こえている。
だいぶ多くの個体が近くにいるようだ。


とりあえず観察,観察・・・ということで、
カメラを向けると、・・・
逃げる逃げる・・・。


ニイニイゼミは飛ぶことなく、
サクラの樹皮を素早く上のほうに歩いていった。
・・・また鬼ごっこだ!
とりあえず静止した瞬間を狙って、
いくつかいい写真が撮れた。


・・・満足満足!・・・



P1130812.jpg


ニイニイゼミ
Platypleura kaempferi (Fabricius, 1794)

目:カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目:ヨコバイ亜目(同翅亜目) Homoptera
上科:セミ上科 Cicadoidea
科:セミ科 Cicadidae
亜科:セミ亜科 Cicadinae
族:ニイニイゼミ族 Platypleurini
属:ニイニイゼミ属 Platypleura Amyot et Serville 1843
種:ニイニイゼミ P. kaempferi


成虫の体長は20~24mmとなる。
生きている時は全身に白っぽい粉を吹くが、
頭部と前胸部の地色は灰褐色、後胸部と腹部は黒い。
後胸部の背中中央には橙色の"W"字型の模様がある。
他のセミに比べて体型は丸っこく、横幅が広い。
複眼と前翅の間に平たい「耳」のような突起がある。
また、セミの翅は翅脈(しみゃく)以外透明な種類が多いが、
ニイニイゼミの前翅は褐色のまだら模様、
後翅は黒地に透明の縁取りである。


ニイニイゼミの抜け殻は小さく丸っこく、
全身に泥をかぶっているため、
他のセミの抜け殻と容易に区別がつく。
また、他種に比べて木の幹や根元などの低い場所に多い。


北海道から九州・対馬・沖縄本島以北の南西諸島、
台湾・中国本土・朝鮮半島まで分布する。
ただし、喜界島・沖永良部島・与論島には分布しない。


日本産のセミとしては学名の記載が早かった種類で、
学名 "kaempferi" は、
江戸時代に長崎・出島に赴任した
ドイツ人医師エンゲルベルト・ケンペルに対する献名となっている。


(「Wikipedia ニイニイゼミ」抜粋・一部改変)



P1130820.jpg


種名:ニイニイゼミ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090718 07:51
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・・・お初なので来てみないとわかりません!!
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多摩湖につくと、
再び少し雨が降りはじめ、
湖岸の草はかなり濡れている状態になっていた。



P1130795.jpg


多摩湖へ下る階段の手すりに絡むヤブガラシは、
多くの花をつけていた。


・・・と、
この花に小さなコガネムシの仲間が集まり、
花を食べていた。


・・・マメコガネだ!



P1130797.jpg


いくつかの株にかなりの数が集まっている。
雨天の影響もあるのか、
ヤブガラシの花にマメコガネの他に昆虫は認められなかった。



P1130799.jpg


交尾している個体も多く認められた。
この季節はそういう時期なのかもしれない。


だいぶ数は減ったが、
クズの葉には
コフキゾウムシの交尾している個体が散見された。



P1130759.jpg


マメコガネ
Popillia japonica Newman, 1841

科:コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科:スジコガネ亜科 Rutelinae
族:Anomalini 族
属:マメコガネ属 Popillia
種:マメコガネ P. japonica


成虫は、体長8~15mmほどの小型のコガネムシ。
体形は卵型をなし、やや左右に平たい。
体表は強い金属光沢がある。
それぞれ頭・前胸・小楯板と前翅接合部が緑色、
前翅が褐色、腹側が黒緑色を呈する。
腹節の縁には白い短毛が密生するため、白い横縞状に見える。


日本全土に分布する。
成虫は夏から秋にかけて発生する。
マメ科,ブドウ科,ヤナギ科など、
様々な植物に集まり花や葉を食べる。
ダイズやブドウなど農作物の害虫として扱われている。


コガネムシには夜行性のものが多いが、マメコガネは昼間によく見られる。
1枚の葉に複数の個体が集まって葉を食べていることが多い。
人が近づいたり植物が揺れたりすると後脚を斜めに挙げる動作をとる。


(「Wikipedia マメコガネ」抜粋・一部改変)



P1130749.jpg


種名:マメコガネ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090718 07:21
撮影:G8-MASARU




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(今回のグリムスキーワードは、チョウ)
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でっか~い! オオクモヘリカメムシ

グリムスキーワード 食物連鎖

7月18日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


途中、
ヒメシロモンドクガやフクラスズメの幼虫などを観察し、
多摩湖方面を目指していた。

めくるめく蛾の世界134 ヒメシロモンドクガ (幼虫)
めくるめく蛾の世界132 フクラスズメ (幼虫)



P1130741.jpg


ふと道端を見ると、
大きなカラムシの葉の上で
でっかいカメムシがこちらを見ていた。


・・・オオクモヘリカメムシだ・・・。



P1130737.jpg


オオクモヘリカメムシは、
これまでに紹介したツノカメムシ科やカメムシ科の各種と異なり、
ヘリカメムシ科に分類される。


大きな緑色の体はかなり目を引き、
その厚さも他のカメムシ類とは大きく異なって厚い。
褐色の翅も緑色とのコントラストでくっきりと際立つ。


面白いのは、
触覚が異様に太く節をもっているということだろうか・・・。



P1130736.jpg


オオクモヘリカメムシ
Anacanthocoris striicornis

カメムシ目(半翅目) Hemiptera
カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
ヘリカメムシ科 Coreidae

体長:17~21mm
成虫出現期:4~10月
分布:本州,四国,九州

体形は細長く、大型のカメムシ。
体色は美しい緑色をなし、翅は褐色となる。

成虫と幼虫で食餌植物が異なる。

成虫:ミカン等の柑橘類,カキの果汁
幼虫:ネムノキ (汁)


体色は、
ホソヘリカメムシ科(Alydidae)の
クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)に似る。
しかし、
クモヘリカメムシに比べて、
本種のほうが横幅がある点で区別できる。



P1130743.jpg


種名:オオクモヘリカメムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090718 07:17
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界134 ヒメシロモンドクガ (幼虫)

グリムスキーワード 食物連鎖

本日7月18日朝、
雨が上がったので再び多摩湖への散策に出た。


これまでの散策において、
生物を確認できた地点を中心に
重点的に観察して煮ることにした。


クズ(マメ科)の葉の上には、
今回もコフキゾウムシやクズノチビタマムシが確認できた。

クズの葉にいっぱい ! コフキゾウムシ !
タマムシの仲間 !? クズノチビタマムシ



P1130691.jpg


少し歩くと、
クズの葉の上に毛虫を発見!


・・・ヒメシロモンドクガの幼虫だ・・・。


ヒメシロモンドクガといえば、
以前東京都町田市で、
♀が産卵する場面に出会ったことがある。

めくるめく蛾の世界121 ヒメシロモンドクガ (産卵)



P1130693.jpg


黒地に黄色や橙色のラインの入った体に、
ドクガの幼虫独特の毛束が生えているのだが、
この毛束もカラフルでケバケバしい。


この個体は、
尾部に黒い毛束が生えそろっているため、
終齢幼虫とのことであった。


本種の幼虫は、
極めて多食性ではあるが、
食餌植物の中にマメ科植物が含まれている点で、
クズについていたのも肯ける。



P1130695.jpg


ヒメシロモンドクガ
Orgyia thyellina Butler, 1881

科:ドクガ科(Lymantriidae)

属:Orgyia Ochsenheimer, 1810

開張:♂21~29mm,♀30~42mm
分布:北海道,本州,四国,九州; シベリア,朝鮮,台湾
成虫出現期:6,8,10月
幼虫食餌植物:
   バラ科:リンゴ,ウメ,サクラ,スモモ
   クワ科:クワ
   ブナ科コナラ属:クヌギ
   ヤナギ科:ポプラ
   マメ科:ダイズ,インゲンマメ
   アサ科:ホップ
   アオイ科:ハマボウ
   バラ科、ヤナギ科,ハンノキ科
終齢幼虫体長:35~40mm

「幼虫は毒針毛無きも、
  強い接触により軽微な発赤を生じ、
  1時間以内に治癒(「環境衛生」18-10,1971)」。
  蛹にも毛がある。
  幼虫は3齢(大きさ約 10mm)を越えたぐらいから、
  前に突出した黒い毛束が確認できるようになり、
  4齢で横からも黒い毛束が出る。
  尻尾の毛束は終齢になってから。
  10月に出る2化の♀だけ翅が退化する。


(「みんなで作る蛾類図鑑V2 ヒメシロモンドクガ」抜粋・一部改変)



P1130701.jpg


種名:ヒメシロモンドクガ(幼虫)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090718 07:06
撮影:G8-MASARU





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めくるめく蛾の世界133 ナシイラガ

グリムスキーワード 砂漠化

7月12日昼ごろ、
ウチの玄関の蛍光灯のところに蛾が来ていた。
違う用事で出たため、
カメラを携帯してなかったので、
急いで戻ってカメラを持ってきて撮影した。


黄色のモコモコな体!
・・・ナシイラガだ。



P1120264.jpg


ナシイラガといえば、
前脚と中脚を拡げるようにして静止する
独特の姿勢が特徴的であるが、
今回静止していた場所が
屋外蛍光灯のプラスチックのタグという極めて不安定な場所であったためか、
この姿勢をとることはなかった。


・・・残念・・・。



P1120265.jpg


それにしてもこの黄色のモコモコ・・・。
密な毛で覆われているわけだが、
この季節には暑そうな格好である。

・・・見ているこっちが暑くなってくる・・・

ただ、
手触り面では気持ちよさそうなのは間違いない。



P1120266.jpg


イラガといえば、
あのナマコみたいな形のトゲトゲ幼虫が思い浮かぶ。
あのトゲが刺さるともの凄く痛いのだ・・・。


このナシイラガも
他のイラガと同じく幼虫には肉質突起があり、
ここに多くのトゲを持っている・・・。
結構身近な植物につく種であるため、
散策の際には気をつけたいものである・・・。



P1120268.jpg


ナシイラガ
Narosoideus flavidorsalis (Staudinger, 1887)

科:イラガ科(Limacodidae)
亜科:イラガ亜科(Limacodinae)

属:Narosoideus Matsumura, 1911

開張:30~35mm
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島;
   シベリア,朝鮮,中国
成虫出現期:7~8月
幼虫食餌植物:
   バラ科:ナシ
   ブナ科コナラ属:クヌギ
   ブナ科クリ属:クリ
   カキノキ科:カキ
   バラ科:ソメイヨシノ
   ヤナギ科:ヤマナラシ
   マメ科:ダイズ
   スイカズラ科:ツクシヤブウツギ
   ニレ科:ケヤキ
終齢幼虫体長:20mm

(「みんなで作る蛾類図鑑V2 ナシイラガ」抜粋・一部改変)



P1120273.jpg


種名:ナシイラガ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090712 13:35
採集:GC8-MASARU




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金網でかくれんぼ! ウズラカメムシ

グリムスキーワード 砂漠化

7月11日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


この散策で見つけた昆虫は以下で紹介している。

めくるめく蛾の世界132 フクラスズメ (幼虫)
背中にハートマーク ! エサキモンキツノカメムシ vol.2
タマムシの仲間 !? クズノチビタマムシ
地球温暖化の象徴 ! ツマグロヒョウモン


湖畔の草むらに入ると、・・・
小さな虫たちがいっぱい!
(トノサマバッタなんかの大きな昆虫もいたけど・・・)


とりあえず観察を続けていると、
・・・湖岸の金網のところに・・・

なんかいるっ!?



P1120175.jpg


隠れていたのはウズラカメムシだった・・・。


先回のエサキモンキツノカメムシとまた趣の異なったカメムシだ。
キュっと前に伸びた頭部がなんとも愛らしい。
頭部は三角形状となって、
肩はツノカメムシ類と違って大きく張り出すことはない。

背中の暗褐色の紋は渋いカンジである。


【ツノカメムシ類についての記事】
背中にハートマーク ! エサキモンキツノカメムシ vol.2
両肩のツノがカッコいいっ ! ウシカメムシ



P1120179.jpg


覗き込むと金網の裏に隠れ、
またそっちを覗くと少し歩いて隠れ・・・。


そんな状態が少しの間続いた。


なかなかいい写真が撮れないものだ・・・。
こんなカンジで鬼ごっこを続けつつ、
少しだけ写真を撮影してみた。

・・・あまりに動き回るので手ブレしてるケド・・・


結構カワイイヤツなんで、
また出会いたいものだ。

・・・今度は写真撮らせてね・・・



P1120181.jpg


ウズラカメムシ
Aelia fieberi

カメムシ目(半翅目) Hemiptera
カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
カメムシ科 Pentatomidae

体長:8~10mm
分布:本州,四国,九州
出現期:4~10月
食餌植物:イネ科植物(幼虫も同じくイネ科植物を食べる)

頭部は、
先端が尖るやや細長い三角形状となる。

全体色としては、
クリーム色の地色に黒褐色の点刻がある。
これが「ウズラ卵の模様に似ている」とされ、
和名「ウズラカメムシ」の名の由来となっているという。
 
(・・・そんなに似ているだろうか?)



P1120187.jpg


種名:ウズラカメムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090711 08:17
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界132 フクラスズメ (幼虫)

グリムスキーワード 食物連鎖

7月11日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


多摩湖へ向かう道すがら、
道路脇にカラムシが群生している場所を発見。
何か幼虫がついてないかと観察してみることにした。


このときの散策で見つけた昆虫は以下で紹介している。

背中にハートマーク ! エサキモンキツノカメムシ vol.2
タマムシの仲間 !? クズノチビタマムシ
地球温暖化の象徴 ! ツマグロヒョウモン



P1120210.jpg


カラムシ
Boehmeria nivea var. nipononivea

科:イラクサ科 Urticaceae
属:カラムシ属 Boehmeria
種:ナンバンカラムシ B. nivea
変種:カラムシ var. nipononivea

カラムシ(苧、枲、学名:Boehmeria nivea var. nipononivea)は、
イラクサ目イラクサ科の多年生植物。
南アジアから日本を含む東アジア地域まで広く分布し、
古来から植物繊維をとるために栽培されてきた。
同様に繊維をとるために栽培される
ラミー(学名:B. nivea var. candicans)もカラムシの仲間である。

別名は、
苧麻(ちょま),青苧(あおそ),紵(お),山紵(やまお)、
古代日本においては「ヲ」という表記もある。


カラムシの茎の皮からから取れる繊維は非常に強いため、
古くから衣類、縄などとして利用するために栽培されてきた経緯がある。

『日本書紀』の中では、
持統天皇7年(693年)の条によると、
天皇による詔で、
役人が民に栽培を奨励すべき草木の1つとしてあげられる。

また、
中世の越後国は日本一のカラムシ生産地であり、
上杉謙信は、
衣類の原料として青苧座を通じて京都などに積極的に売り出し、
莫大な利益を上げた。
新潟県十日町市で江戸時代から織られる伝統的織物、
越後縮の原料もカラムシである。

他にも、
江戸時代後期の随筆家として知られる
鈴木牧之の『秋山紀行』の中には、
アンギン(編衣)と呼ばれるカラムシを編んで作った衣服を纏う
庶民の姿が絵で描かれている。


つまり、
古くから人と大きく関わってきた植物の1つといえる。



P1120079.jpg


・・・てなわけで、
少しじっくりとカラムシの葉の上を観察していった。
(他人が見たら何をしているのかと思うだろう・・・怪しい・・・)


すると、
・・・やっぱりいた・・・。
7~8cmに達するかというようなずっしりした体。
クリーム色の地色に黒い線状紋と赤い斑紋・・・。

・・・フクラスズメの幼虫だ・・・。



P1120080.jpg


器用に体を曲げて、
カラムシの葉をムシャムシャと食べている。

・・・もの凄い食欲だ・・・。


カメラを向けても平然と葉を食べ続けていた。
フクラスズメの幼虫は意外に敏感で、
動くものが近づくと静止して動かなくなるイメージが強かったので、
チャンス!・・・と思いさまざまなアングルで撮影してみた。



P1120083.jpg


調子に乗って、
顔のどアップを写そうと思って近づくと、

・・・アッ!動くのを止めちゃった・・・


葉をしっかりつかんでいた手(?)を放し、
後脚だけでぶら下がった状態で静止している・・・。

・・・ゴメンゴメン!

すかさず写真だけ撮って、
この場を退散することにした・・・。



P1120213.jpg


フクラスズメ
Arcte coerula (Guenée, 1852)

科:ヤガ科(Noctuidae)
亜科:シタバガ亜科(Catocalinae)

属:Arcte Kollar, 1844

開張:85mm
分布:北海道,本州,小笠原,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,
   徳之島,沖縄諸島沖縄本島,宮古島,石垣島;
   台湾,中国,インド,オーストラリア
成虫出現期:7~3月
幼虫食餌植物:
   イラクサ科:コアカソ,カラムシ,ヤブマオ,ラセイタソウ,ラミー,イラクサ
   アジサイ科:マルバウツギ
   クワ科:カナムグラ,クワ
終齢幼虫体長:70~80mm

幼虫はツンツンするとイヤイヤする。
  それでも続けていると、最後は緑色の液を吐いて嫌がる。


(「みんなで作る蛾類図鑑V2 フクラスズメ」抜粋・一部改変)



P1120212.jpg


種名:フクラスズメ (幼虫)
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090711 07:39
採集:GC8-MASARU




フクラスズメの成虫画像

めくるめく蛾の世界15 フクラスズメ
202-0003_P1110092_web.jpg


種名:フクラスズメ
採集地点:新潟県中魚沼郡津南町卯ノ木地内
採集日:20071014
採集:中津川流域の自然環境総合調査サポートチーム





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背中にハートマーク! エサキモンキツノカメムシ vol.2

グリムスキーワード 京都議定書

7月11日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


多摩湖へ向かう道すがら、
道路脇の草地に入り込んでみると、
草の葉の上にエサキモンキツノカメムシをみつけた。


エサキモンキツノカメムシについては、
既に以下の記事で紹介している。

背中にハートの紋がある昆虫 エサキモンキツノカメムシ

※ 当時は非常に遠い写真を用いて紹介したため、
  今回の記事を本種のメインの紹介としたい。



P1120120.jpg


今回は目の前にいたこともあり、
じっくりと観察することができた。


・・・なんともカワイイものだ・・・


背中のハートマークはいうまでもなく、
腹側の黄色は鮮やかで、
背中の褐色といいコントラストをなしていた。
翅の両側の緑色もいいアクセントになっている。



P1120125.jpg


エサキモンキツノカメムシ
Sastragala esakii Hasegawa, 1959

カメムシ目(半翅目) Hemiptera
カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
ツノカメムシ科 Acanthosomatidae

体長:10~14mm
分布:北海道~九州,対馬,奄美大島
成虫出現期:5~10月
食餌植物:ミズキ,ハゼノキ,カラスザンショウ,サンショウなど(汁)
 ※ 幼虫も同様に植物の汁を吸う

背面中央の乳白色のハートマークが特徴である。
本種は、♀が卵の世話をする(保育行動)。
この行動は、
水生カメムシのコオイムシ(Appasus japonicus)や
タガメ(Lethocerus deyrollei)に見られる行動である。

体色は赤黒く、
大きな三角形をした小楯板内に乳白色のハート形紋がある。
更に背中の中心にもう一つ小さい紋がある。
本種もカメムシの例に漏れず触ると臭い匂いを出す。

本種は、
樹上で果実内部の種子から胚乳・子葉といった栄養貯蔵器官を摂食する。

本種の和名(エサキモンキツノカメムシ)は、
学名記載者のエサキに、
黄色い(乳白色の)紋、
ツノカメムシ科に属する
・・・ことに由来する。



P1120129.jpg


種名:エサキモンキツノカメムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090711 07:49
撮影:G8-MASARU




エサキモンキツノカメムシといえば、
約1ヶ月前、
6月7日深夜に灯火に飛来しているのを確認していた。
日中活動するだけでなく、
夜間、灯火に集まることもわかった。


P1100791.jpg


種名:エサキモンキツノカメムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090607 01:57
撮影:G8-MASARU




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めくるめく蛾の世界131 ヒルガオトリバ

グリムスキーワード 京都議定書

7月10日深夜、
周辺の灯火に集まる蛾類を確認しようと、
散策に出かけた。


すると、
ウチの廊下の壁にオモシロい形の蛾を見つけた。


トリバガ科カマトリバガ亜科のヒルガオトリバである。



P1120025.jpg


・・・このテの蛾も、
違いが微妙なものを含むため、同定が難しいが、
すぐ近くに食餌植物となるヒルガオもあり、
翅の紋とあわせてほぼ間違いないと考えられる。


左右の翅を細く巻き上げ、
ほぼ水平に突き出す静止姿勢は、
トリバガ科特有のものであるが、
ホント不思議な格好である。


以前紹介したオカモトトゲエダシャクも
前翅を水平に突き出す姿勢をとってはいたが、
本種は後翅も一緒に巻き込んでいるようである。

めくるめく蛾の世界46 オカモトトゲエダシャク
めくるめく蛾の世界64 オカモトトゲエダシャク その2



P1120023.jpg


ヒルガオトリバ
Emmelina argoteles (Meyrick, 1922)

科:トリバガ科(Pterophoridae)
亜科:カマトリバガ亜科(Pterophorinae)

属:Emmelina Tutt, 1905

開張:15~25mm
分布:北海道,本州,九州;
成虫出現期:7~9月
幼虫食餌植物:
   ヒルガオ科:ヒルガオ,ハマヒルガオ,サツマイモ

(「みんなで作る蛾類図鑑V2 ヒルガオトリバ」抜粋・一部改変)



P1120019.jpg


種名:ヒルガオトリバ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
採集日:20090711 01:15
採集:GC8-MASARU




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タマムシの仲間!? クズノチビタマムシ

グリムスキーワード 京都議定書

7月11日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


道すがら、
ゾウムシたちとの再会を期待して、
クズの葉の上を観察していった。


すると、・・・
クズの葉の上に非常に小さな黒い粒がついているのが見えた。
全く動かないように見え、
とても昆虫のようには思えなかったが、
クズノチビタマムシというタマムシの仲間だった。



P1120095.jpg


クズの葉は、
クズノチビタマムシと同じくらいの幅で抉られている。
おそらく食害されたものと考えられる。


調べると、
この独特の食痕は本種に特徴的なもので、
本種を探すときのポイントとなるとのことであった。



P1120102.jpg


クズノチビタマムシ
Trachys auricollis E.Saunders, 1873

目:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目:Elateriformia
上科:タマムシ上科 Buprestoidea
科:タマムシ科 Buprestidae Leach, 1815
属:チビタマムシ属 Trachys
種:クズノチビタマムシ T. auricollis

コウチュウ目タマムシ科に属する昆虫のうち、
いわゆるチビタマムシというごく小型のものの一つ。
小さいながらもタマムシであり、背面は金属光沢がある。
餌がクズであるため、道ばたでもよく見かけられる。


特徴
体長は3~4mm、全体はやや扁平な倒卵形。
頭は幅広く、両肩はややとがる。
歩脚は短くて胴体の下に隠れる(つまり短足!)。
全身がやや鈍い銅色で多少金属光沢がある。
頭部と前胸の背面に金色の毛が密生する特徴がある。
背中を覆う前翅に白っぽい不明瞭な波状の斑紋がある。



P1120105.jpg


習性
成虫はクズの葉にとまっている。
葉を食べる場合、
必ず葉の縁から食べ始め、
葉の中央に向かってジグザグと進みながら食べるので、
食痕は体の幅ほどの溝が葉の縁から内側に入り込む。
触れるとぽとりと落ち、こうなると二度と見つからない。

幼虫は葉に潜って葉肉を食べる、いわゆる潜葉虫で、
8月頃に羽化する。


生息環境
山間部や林野に近いところでクズの葉を食べる。
虫は小さいので目立たないが、
食痕が特徴的で、それを目当てに探すと簡単に見つけられる。


分布
本州,四国,九州,佐渡,屋久島,種子島に分布し、
国外では台湾と中国の中南部が知られる。


(「Wikipedia クズノチビタマムシ」抜粋・一部改変)



P1120202.jpg


種名:クズノチビタマムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090711 08:25
撮影:G8-MASARU




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美しいコウチュウ! アカガネサルハムシ

グリムスキーワード 京都議定書

7月4日朝、
近所を散策中に、
ヤブガラシ(藪枯らし,Cayratia japonica)の上に
小さいながらにキレイに輝くコウチュウを確認した。


・・・アカガネサルハムシだ!



P1110624.jpg


多くの種があり、
さまざまな植物を食害するハムシの仲間は、
よく見ると非常にキレイなものが数多くいるようである。


このアカガネサルハムシは、
ブドウ(ノブドウ),エビヅルなど
ブドウ科の植物につくことで知られ、
ブドウを栽培する農家などからは
害虫として敬遠されがちな昆虫である。



P1110625.jpg


今回アカガネサルハムシのついていた
ヤブガラシもまたブドウ科ヤブカラシ属に属する蔓性植物であり、
この個体の食餌植物となっていることが考えられる。


ヤブガラシの葉が雨に濡れて、
アカガネサルハムシの翅の光沢と相俟って、
非常に幻想的な雰囲気をかもし出していた。



P1110627.jpg


アカガネサルハムシ
Acrothinium gaschkevitchii

目:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目 Polyphaga
科:ハムシ科Chrysomelidae
亜科:サルハムシ亜科 Eumolpinae

大きさ:7mm前後
時期:5~8月
分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄;

上翅は赤銅色、
その他の部分は金緑色に輝く美しいハムシ。
畑や雑木林の周辺で見られる。
成虫は、ブドウ,エビヅル,トサミズキ,ハッカなどの葉を食べる。
幼虫は、地中で植物の根を食べる。

前胸部背に粗大点刻が密に表れ、上翅に点刻列が確認できる。
上翅の色には地域的変異があるようである。



P1110629.jpg


種名:アカガネサルハムシ
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内
撮影日:20090704 07:48
撮影:G8-MASARU




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地球温暖化の象徴! ツマグロヒョウモン

グリムスキーワード 京都議定書

7月11日朝、
再び多摩湖方面へ散歩がてら
散策に出かけた・・・。


すると、
多摩湖畔に降りる坂道の途中で、
ムラサキツメクサの花を吸蜜するチョウを見つけた。


・・・ツマグロヒョウモンである。



P1120145.jpg


吸蜜植物
ムラサキツメクサ
Trifolium pratense

科:マメ科 Fabaceae
属:シャジクソウ属 Trifolium
種:ムラサキツメクサ T. pratense

ムラサキツメクサ(紫詰草)は、
クローバー(ツメクサ)の一種である。
和名ではアカツメクサ(赤詰草)、
あるいは一般に赤クローバーとも呼ばれる。

ヨーロッパ、西アジア及び北西アフリカ原産で、
世界中に移入されている。
日本にはシロツメクサと共に、
牧草として明治以降移入されたようである。

多年生の草本で、
大きさは株により200~800mmとまちまちであり個体変異が大きい。
互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、
葉片3枚をあわせた径は15~30mmであり、
葉片1枚の幅は8~15mmである。
各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。
葉柄は長さ10~40mmで2本の托葉を備える。

花は鞠状の集合花序をなし、その径は20-30mmである。
花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。
稀に白花を咲かせる株もあり、
この変異が固定された園芸種をセッカツメクサ(雪華詰草)
またはシロバナアカツメクサ(白花赤詰草)
Trifolium pratense f. albiflorum とも呼ぶ。

(「Wikipedia ムラサキツメクサ」抜粋・一部改変)



P1120146.jpg


ツマグロヒョウモンは、
タテハチョウ科のヒョウモンチョウの仲間であるが、
昔関東地方では見ることのできなかった種である。
本州では近畿地方以西に分布していたとのことであるが、
ここ10~20年の間にとうとう関東地方全域まで分布域を拡げた。



P1120147.jpg


このチョウの模様は、
南西諸島の有毒チョウである
カバマダラに擬態しているとのことであるが、
その昔に分布していた近畿地方においても
カバマダラと分布を重ねることはなく、
この擬態は効果を持たない。

おそらくは古く南西諸島に分布していた本種が、
迷チョウなどとして定着しつつ分布を広げ、
現在に至るものと考えられる。



P1120149.jpg


ツマグロヒョウモン
Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)

科:タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科:ドクチョウ亜科 Heliconiinae
族:ヒョウモンチョウ族 Argynnini
属:ツマグロヒョウモン属 Argyreus
種:ツマグロヒョウモン A. hyperbius


概要

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)は、
チョウ目タテハチョウ科(ヒョウモンチョウ族)に分類されるチョウの一種。
雌の前翅先端部が黒色で、斜めの白帯を持つのが特徴である。

(「Wikipedia ツマグロヒョウモン」抜粋・一部改変)



P1120150.jpg


特徴

成虫の前翅長は38~45mmほど。
翅の模様は雌雄でかなり異なる。
雌は、前翅の先端部表面が黒(黒紫)色地で白い帯が横断し、
ほぼ全面に黒色の斑点が散る。
翅の裏は薄い黄褐色の地にやや濃い黄褐色の斑点があるが、
表の白帯に対応した部分はやはり白帯となる。
また前翅の根元側の地色はピンクである。

全体に鮮やかで目立つ色合いだが、
これは有毒のチョウ・カバマダラに擬態しているとされ、
優雅にひらひらと舞う飛び方も同種に似る。
ただし、カバマダラは日本では迷蝶であり、
まれに飛来して偶発的に繁殖するだけである。
南西諸島ではその出現はまれでないが、
本土では非常に珍しい。
つまり、日本国内においては、
擬態のモデル種と常に一緒に見られる場所はなく、
擬態として機能していない可能性がある。

雄の翅の表側は、
ヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄だが、
後翅の外縁が黒く縁取られるので他種と区別できる。

(「Wikipedia ツマグロヒョウモン 特徴」抜粋・一部改変)



P1120151.jpg


分布

アフリカ北東部からインド,インドシナ半島,オーストラリア,
中国,朝鮮半島,日本までの熱帯・温帯域に広く分布する。
この分布域は、
他のヒョウモンチョウ類が
温帯から寒帯にかけて分布するのとは対照的である。

日本では南西諸島,九州,四国,本州南西部で見られる。
本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、
徐々に生息域が北上し、
1990年代以降には東海地方から関東地方南部,
富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。
2002年には北関東でも目撃報告がある。
2006年現在、北関東でもほぼ定着し、普通種になりつつある。

(「Wikipedia ツマグロヒョウモン 分布」抜粋・一部改変)



P1120152.jpg


生態

成虫は、
平地の草原や庭・空き地や道端など
身近なところで見られる。
地域にもよるが、
成虫は4月~11月頃まで見られ、
その間に4、5回発生する。
他のヒョウモンチョウ類がほとんど年1回しか発生しないのに対し、
多化性という点でも例外的な種類である。
冬は幼虫や蛹で越冬する。

幼虫は各種スミレ類を食草とし、
野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジーやビオラなども食べる。
満腹になると地表に降りて他の餌を求めて移動するため、
花壇に植えた株が次々と食べられてしまうこともある。
終齢で体長30mm程度、
黒色の体の背に一本の赤い筋が縦に通る。
体には分岐する棘状の突起が各節に6本ずつある。
突起は体の前半部では黒く、
後半部のものは根元が赤く先が黒い。
かなりとげとげしい毛虫である。
派手な体色は毒虫を思わせるが、
突起で刺すこともなければ毒も持たない。

蛹は尾でぶら下がるもので、
背面に金属めいた銀色の棘状突起が並ぶ。

(「Wikipedia ツマグロヒョウモン 生態」抜粋・一部改変)



P1120155.jpg


種名:ツマグロヒョウモン
撮影地点:埼玉県所沢市上山口地内(多摩湖畔)
撮影日:20090711 08:01
撮影:G8-MASARU




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