グリムスキーワード 京都議定書
6月20日、
新潟県津南町に赴き、
仲間とライトトラップをしたときのこと。
これまで、
以下のようにライトトラップの様子や
仲間からいただいた蛾類標本について紹介してきた。
○ 6月20~21日のライトトラップについては、既に以下で紹介している。
約9ヶ月ぶりの津南訪問 ! 再会とライトトラップ
めくるめく蛾の世界123 クロホウジャク vol.2 (ライトトラップ)
めくるめく蛾の世界126 コスズメ (ライトトラップ)
めくるめく蛾の世界191 ムラサキツマキリヨトウ
めくるめく蛾の世界194 ベニヒメシャク
めくるめく蛾の世界195 ワタノメイガ
めくるめく蛾の世界196 ベニシタヒトリ vol.2
めくるめく蛾の世界197 オオアヤシャク
めくるめく蛾の世界198 ベニヘリコケガ ○ いただいた蛾類標本については、既に以下で紹介している。
めくるめく蛾の世界205 ヒサゴスズメ
めくるめく蛾の世界206 ムラサキエダシャク
めくるめく蛾の世界207 フタスジヒトリ
めくるめく蛾の世界208 クロフシロヒトリ
めくるめく蛾の世界209 キバラケンモン
めくるめく蛾の世界211 サラサリンガ
めくるめく蛾の世界213 キハラゴマダラヒトリ
めくるめく蛾の世界214 アカハラゴマダラヒトリ
めくるめく蛾の世界218 ヒトリガ vol.3
めくるめく蛾の世界219 ムクゲコノハ vol.2・・・が、
このときのライトトラップで
蛍光灯や紫外線灯,水銀灯などの灯りに飛来した蛾類の一部を
持ち帰って展翅,標本作成していた。
今回はこれらの蛾類の中から、
主に標本写真をもとに紹介することとする。

今回は、
ライトトラップに飛来した多くの種のうち、
シャチホコガ科のムラサキシャチホコである。
(写真はムラサキシャチホコの♀〔中央〕,
・・・他にヒメマダラエダシャク〔左〕,ワタノメイガ〔右2〕が見られる)
【♂翅表】

標本は、
採集から展翅までに時間が経過してしまい、
また、
常温での長時間輸送を行ったためか、
翅はかなり傷んでしまった。
本種は、
生体の静止時、
閉翅状態において、
横から見ると落ち葉に非常によく似た擬態をなしている。
前翅の濃い茶色部分は落ち葉の葉表,
薄い茶色部分は巻いて見える葉裏といった具合に
上手に似せているのだ。
翅が傷んでしまったのが悔やまれる・・・。
本個体も接写写真を撮影すると、
短い櫛歯状の触角と大きな目が可愛かった。
【♂翅裏】
ムラサキシャチホコ Uropyia meticulodina (Oberthür, 1884)
科: シャチホコガ科 (Notodontidae)
属:
Uropyia Staudinger, 1892
開張: 48~55mm
分布: 北海道,本州,四国,九州,対馬; アムール,中国
成虫出現期: 4~9月
幼虫食餌植物:
クルミ科:オニグルミ(※KD)
終齢幼虫体長: 38mm
(「
みんなで作る蛾類図鑑V2 ムラサキシャチホコ」抜粋・一部改変)
【♂接写写真】

種名: ムラサキシャチホコ (♂)
採集地点: 新潟県中魚沼郡津南町鹿渡地内
採集日: 20090620
撮影: GC8-MASARU

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