グリムスキーワード ゴミ分別
昨日4月25日、
いい天気となったため、
再び「さいたま緑の森博物館」を訪れてみた。
前回4月18日には、
主な目的だったカワセミの観察に成功した。
今度も見つけられるだろうか?

「さいたま緑の森博物館」、
狭山丘陵に育まれた里山環境をそのまま保全し、
ありのままの動植物を観察する事ができる
フィールド型のミュージアムだ。
4月18日のカワセミ探しの成果・・・
野鳥については、既に以下で紹介している。
カワセミ探しの途中で見つけた昆虫は以下で紹介している。
以前4月10日の観察で
確認できた野鳥は既に以下で紹介している。
また、
確認できた昆虫は既に以下で紹介している。
散策路を注意しながら歩くと、
道端の林縁の藪の中から、
ガサゴソ…,ガサゴソ・・・
と何かが枯葉の上を踏む音が聞こえた。
・・・何だろう?
立ち止まってよく聞くと・・・
いたるところからこのガサゴソが聞こえる。
相当数いるみたいだ・・・。
息を殺して藪の中を観察していると・・・
バタバタバタ・・・
・・・と散策路の上に姿を現した。

ガビチョウだ!
それも何羽もが群れをなして行動しているようだ。

しかたがないので、
1羽に絞って観察を続けることにした。

ガビチョウは地上を歩き回り、
地面をつついたり、
道端に積もった落ち葉の中に顔を突っ込んだりしながら、
しきりに何かを採食しているようだった。

地上には、
ヒヨドリなどが落とした桜の花や若い実、
アオキの赤い実などが落ちているようで、
植物系の餌は豊富に認めることができた。
また腐食の始まった前年の落ち葉の中には、
コウチュウ類の幼虫などの小昆虫類やミミズなど
多くの生物が動き出しているようだった。
・・・ただ、
こうして群れて根こそぎ採食していくようだと、
在来のツグミなど、
地上採食性の野鳥たちとの競合は避けられないな・・・
と強く感じてしまった。
ガビチョウ (画眉鳥)
Garrulax canorus (Linnaeus, 1758)
【保全状態評価】
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

【分類】
界: 動物界 Animalia
門: 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱: 鳥綱 Aves
目: スズメ目 Passeriformes
科: チメドリ科 Timaliidae
属: ガビチョウ属
Garrulax 種: ガビチョウ
G. canorus 英名: Hwamei
和名表記: 画眉鳥
ガビチョウ(画眉鳥、学名
Garrulax canorus)は、
スズメ目チメドリ科に分類される鳥。
同属のカオグロガビチョウ、カオジロガビチョウと共に
外来生物法で特定外来生物に指定されており、
日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている。
分布中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する。
日本では、
ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着した。
日本国内では留鳥として生息し、
南東北、関東、中部、九州北部で見られる。
本種が多く観察されるポイントとして、
東京都内では高尾山が有名である。
南東北への侵入が確認されたのはごく最近であり、
関東地方から分布を広げてきたようだが、
地上採食性なので積雪による影響を考えると
これ以上の北上はないとされている。
なお日本以外にハワイ諸島にも侵入している。
その侵入の経緯は
ソウシチョウと同じくホノルルの中華街の火事である。
特徴体長約 22~25cmで、
嘴と尾が長い。
体色は全体的に茶褐色でかなり地味であるが、
眼の周り及びその後方に
眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持つ。
嘴の色は黄色。
かなり大きな音色で美しく囀る。
ウグイスやキビタキ,オオルリ,
サンコウチョウといった他種の囀りをまねることがある。
生態日本では里山など、
人家に近い低山の雑木林が主な住みかで、
営巣場所もそうした藪の中であるが、
河原でも生息しており、
民家の庭の木をソングポストにして囀っていることもある。
地上採食性で、
地上を走り回って昆虫や果実を食べる。
繁殖期はつがい又は単独で行動し、
非繁殖期は小群をなして行動する。
Sibley 分類体系上の位置【シブリー・アールキスト鳥類分類】
鳥類 Aves
- スズメ目 Passeriformes
- スズメ亜目 Passeri
- スズメ小目 Passerida
- スズメ上科 Passeroidea
- ウグイス科 Sylviidae
- ガビチョウ亜科 Garrulacinae
近縁種本種と同属の下記二種が日本国内で確認されている。
○ カオグロガビチョウ
学名
Garrulax perspicillatus, 英名 Masked Laughingthrush
ガビチョウよりやや大きい。
体色も褐色が主だが目の周囲が大きく黒く、
また下尾筒は明るい茶褐色。
かなりやかましい声でよく鳴く。
それゆえか、中国名は七姉妹である。
日本では三浦半島を中心として、
関東一円に広く分布する。
近年は分布域が縮小している。
○ カオジロガビチョウ
学名
Garrulax sannio, 英名 White-browed Laughingthrush
大きさはガビチョウと同程度。
体色もガビチョウに似るが、
ガビチョウが茶褐色なのに対して灰褐色で、
眼の周りから喉、嘴にかけて三角形状に白い。
嘴は灰色。
日本では群馬県赤城山の南面を中心とした
狭い範囲でのみ確認されている。
名の由来和名は中国名の漢語表記
(ただし中国正式名は画眉のみで鳥は付かない)
を日本語読みにしたもの。
英名も中国名そのままの Hwamei であるが、
Melodious Laughingthrush,
Chinese Laughingthrush という別名もある。
なお中国名の由来は、眼の周りにある眉状の模様から。
日本に定着した経緯ソウシチョウ同様、
香港および華僑が進出した東南アジア各地で
愛玩鳥として広く一般的に飼われていた本種は
価格が非常に安価であり、
ゆえに1970年代の飼い鳥ブームに乗って大量に輸入された。
しかし後述する理由もあって人気がなくなり、
大量の在庫を抱えたペット販売業者が
始末に困って遺棄(放鳥)に及んだ個体が
少なからずあると見られる。
生態系に与える影響現在までとくに確認されていない。
だが
生息地である里山の生態系において
ツグミやシロハラ,アカハラといった
地上採食性のヒタキ科鳥類のニッチに相当する本種は、
それらを駆逐する可能性がある。
人間との関係中国では非常にポピュラーな飼い鳥で、
囀りを楽しむため広く一般的に飼われており、
鳴き合わせ会も頻繁に行われる。
日本でも古くから輸入され、
中国同様囀りを愛でるため飼われていたが、
1980年代以降は人気がなくなり
ペットショップの店頭から姿を消した。
理由の一つに、
高度経済成長期になって台頭してきた洋鳥と比較して、
本種の体色が地味なことが挙げられる。
さらにむき餌で飼養可能な洋鳥と比較した場合、
本種は和鳥と同じく手間のかかるすり餌によらねばならず面倒、
といった理由も挙げられる。
また
中国人がこよなく愛でるその囀りも、
声が非常に大きいことから騒音と捉えられ、
それゆえ近所迷惑の感が強い。
もっともこれには軒先をつき合わすといった、
特に都市部において顕著な日本固有の住宅事情もある。
現在は外来生物法により、
同属の2種とともに同法施行以前から飼育を継続し、
届出を出している者以外の愛玩、
観賞目的での飼育は禁止されている。
出典: フリー百科事典『
Wikipedia ガビチョウ 』

種名: ガビチョウ
撮影地点: 埼玉県入間市宮寺地内(さいたま緑の森博物館)
撮影日: 20100425
撮影: GC8-MASARU
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